幾度となく窓の外を気にする素振り。
次第に強くなっていく雨と風。天気を気にしているのだろうか…干した下着は飛ばされないだろうか…部屋に雨水が舞い込まないだろうか…。
そんな考えは言い訳に過ぎない。
自分の行動を正当化するための言い訳。
本当の意味は…あの人は来て『くれた』のだろうか…。あの人は下着を悪戯『してくれる』のだろうか…。
心の中の呟きは明らかに変化していた。その言葉はもはや望んでいる心を表している…。
次第に風雨が強まるように、雨音は激しくなり、開いた窓から吹き込む風もカーテンをより大きく揺らしている。
夜中とは言っても生暖かい風が部屋の中に吹き込み、エアコンから吹き出す風も音を立てて吐き出されていた…。
「こんな天気でも…下着を悪戯しに…?」
半信半疑ではあったが、今夜は来るという言葉を信じて待つ自分も確実に存在した。
日付が変わろうかという頃、一際雨風が強くなったように感じた。
こんな荒れた天気でも来てくれるのだろうか…。
よもや卑劣な下着泥棒を心配しようとは…考えられない感情に包まれても、それをおかしいと思う気持ちはどこにもなくなっていた。
「真弓は…こんな状況で…全裸になってがに股で…。そんなに恥ずかしい姿をするなんて…あの子が…。」
頭の中には今日、告白された言葉が妄想となって広がり始める。
「真弓が…まさかあの真弓が…。覗かれながら…盗撮されながら…人前で全裸になって…そんな…信じられない…。でも…あの子は…ホントにしたんだよね…。」
脳内で造り上げられる妄想は、現実のそれよりも淫らな姿を浮かべてしまうのだろう。
妄想を続ける度に友人の姿は次第に乱れ、それが自分自身の中に眠る欲望だと言うことに気づかないまま繰り広げられる。
「真弓が…あの真弓が…。こんなにイヤらしい姿を…。それはあの人を悦ばせる為…なんだよね…。
楽しんでもらって…興奮してもらえたら…男の人の…。」
より大胆に振る舞うことで相手の興奮を誘い、より多い精液を下着に放たれる…。
そんな想いと友人への対抗意識が私の心の中を乱し、行動へと移していく。
「私だって…真弓みたいに…いいえ…真弓よりももっと…。」
開かれた窓から入り込む風が、私が身に纏うワンピースの裾を揺らす。
柔らかな生地の外で着るには心許ない部屋着のワンピース。
前ボタンのフルオープンになるワンピースが、風で揺られる度に外と室内を隔てる境目が失われている事を思い知らされる。
そこか外なのか室内なのか曖昧な感覚に陥ると共に、目を閉じて妄想の世界に嵌まっている私は、ワンピースの裾が擽るように揺れる刺激をまるで愛撫されているかのような焦れったい感覚に陥る。
「あっ…この感覚…なんか…焦らされるみたいで…なんか…イヤらしい…。」
モジモジと動き始める下半身。サワサワと揺れ動くワンピースの裾に翻弄され、自然と指先はワンピースの上から股間を押さえてしまうと…。
「私だって…できる…。私にだって…できるはず…。真弓にできるなら…私にだって…。」
前開きのワンピースのボタン。胸元から股下まで続くボタンをひとつずつ外していく。
柔らかそうな白い丘ぁ露わになり始め、それを包むピンクのレースの生地が両脇から押しつけるように寄せた谷間を露わにしていく感覚が肌を伝わり羞恥が込み上げてくる…。
「はっ…恥ずかしい…。見られてるのに…覗かれてるのに…こんな事…。でも…でも真弓は…もっと恥ずかしいことを…。」
友人への対抗意識が、私のブレーキを壊していく。
次第に外されていくボタンが、ワンピースを更に自由に踊らせるように開かれていく。
「もう…あとふたつだけ…ふたつだけで前が全部…。」
既に上下お揃いの下着が見え隠れする状態。
もうひとつ…あとひとつと外されたボタン。
窓から吹き込む風に踊らされて、前面がフルオープンに…。
ヒラヒラと風に舞うワンピースが、容赦なく私の身体を晒していく。
前をとめるボタンは統べて外され、無防備に晒す下着姿。
「あの子は…。真弓は全裸になったの…。覗かれている目の前で全裸に…。」
膝を震わせ、その震えが全身に伝染するように震え、躊躇う私にもう一人の淫らな欲望を剥き出しにする私が鼓舞するかのような言葉を自分自身に浴びせる…。
「あの子に負けちゃうから…。真弓よりも大胆な私を見せつけないと…。」
肩からスルスルと滑り落ちるワンピース。腕をすり抜けたトタン屋根、窓からの風に吹き飛ばされたように部屋の中を舞い踊る…。
ピンクの上下の下着だけを身に着けた私が、両手で隠すように恥ずかしさを表した立ち方で隙間のあいたカーテンに正対して一歩踏み出し…。
それでも…そこまでしておきながらも躊躇う私の背中を押したのは…あの真弓だった…。
とは言え私の頭の中で造り上げた真弓の虚像。そんな真弓が私に…。
「私なら…躊躇わずに脱ぐわ…。だってあの人が悦んでくれるんだもの…。
でも貴女には無理よ…。京子は真面目な子だから…。」
自分で造り上げた真弓の姿だった。その真弓にそんな上からの言葉を投げ掛けられるなんて…。
自分で自分に言い訳するための口実に過ぎないのかもしれない…。
それでも私の中の何かがその言葉に反発するように…。
「真弓にできるなら…私だって…。」
そう呟くと、背中に両腕を回しブラのホックを外すと躊躇うことなく潔くブラを脱ぎ捨て…。
丸く柔らかくも形の崩れていない大きな乳房。
控えめに小さな乳輪と、それを捲き込みながらキュッと小さく尖った乳首が…。
少し色素沈着しているのは、今まで付き合った彼氏達に、いいように弄ばれた結果だろうか…。
そのまま更に一歩、窓辺に歩み寄ると…。
「えっ…!?ベランダに落ちてるのは…。」
ベランダの床に1枚の布切れを見つけ、窓から手を差し伸べると…ヌルッとした感覚に反射的に手を引くと、なんとも言えない淫らな香りが…。
「えっ…!?いつの間に!?」
改めて手を伸ばし汚された下着を手に取ると、雨に濡れながらも未だに温もりを失わない粘ばり気のある液体が…。
どこから見られていたのか、いつの間に忍び込まれたのか…混乱する頭は突如として淫らなスイッチへと切り替わる。
「あぁ…また汚されちゃった…。臭い…凄く臭いの…。でも…いい匂い…この匂い…好き…。」
蕩けた表情で視点すら定まらないような視線が、ぼんやりと赤い光点を見つけた。
「やっぱり…盗撮…されてた…。今の姿も…汚されたパンティを見て…悦んでる姿も…あぁ…恥ずかしい…恥ずかしいのに…。」
下着一枚で立ち竦み、汚された下着を鼻先に擦りつける様をカメラに撮影され…。
「私も…全部脱いで…。」
友人への負の感情が私を突き動かし、カメラに向かって、汚された下着を口に咥え、穿いていた下着をスルスルと下ろし始めて全裸を晒す…。
元々薄めの陰毛はその奥の肌が透けて見え、明るい光を浴びれば、その奥の縦に走る一本の筋を惜しげもなく晒し…。
カメラを跨ぐように腰を下ろすと、ダラダラと蜜を垂らす割れ目をパックリと開き、口をパクパクするように開閉を繰り返す性器の奥まで晒してしまう…。
「カメラが…あぁ…凄く近い…。こんな姿…自分で見せつけるなんて…私…どうかしてる…でも…なんでか…見られると…気持ちいいの…。」
パックリと開いた割れ目を指先で更に広げ、既に固く剥き出しになった突起をクルクルと指先で揉みほぐすように…。
「あっ…あぁ…ダメ…もう…おかしくなる…。」
全裸で股を開き、股間を摩りながら尖った乳首を摘まむ。
もう正気ではいられないほど乱れ妄想の世界に嵌まり堕ちたように、汚された下着を割れ目に擦りつけ、ベットリと粘液が存在をアピールするそこを自らの指先で奥へと押し込むように…。
「あぁ…ダメ…中に…私の中に…精液が…。あぁ…イヤぁ…中に入れちゃイヤぁ…。」
クロッチごと穴の中に押し込み、なま温かさを膣内に感じ、恍惚の表情を浮かべる…。
【遅くなりました…。ようやく綴ることができました…。】
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