私がまだ眠っていると、ゆうかちゃんが呼ぶ声がした。
まだ、慎吾ちゃんは隣で眠っている・・・赤ちゃんの時の記憶か
知らぬ間に私のパジャマをたくし上げて、胸に顔をつけている。
母性を感じる瞬間だ。
ん?居間が騒がしい・・・ゆうかちゃんが誰かと話している?
私はパジャマを直して、慎吾ちゃんを起こし居間に向かった。
すると、公平さんがそこに居た・・・田舎あるあるな話だが知り合いが
上がり込んで食卓を囲むなんて話を聞いた事がある。
私はまだ自分がパジャマで恥ずかしいけど、着替えに戻るのも・・・
ノーメイクだし・・・昨夜の事も恥ずかしくて顔を上げられない。
子供達はお構い無しに、公平さんの膝に座って一緒に遊ぼうとねだる。
あんなに密着して・・・何だか羨ましい・・・。
慎吾ちゃんを呼んで、私の膝には慎吾ちゃん、公平さんの膝にはゆうかちゃんが
座って朝ごはんが始まる。
私の家ではトーストとコーヒーだけど、お母さんのご飯と味噌汁は格別。
水が良いのだろうか?・・・慎吾ちゃんを盾にしてどうにか耐えた。
朝ごはんも終わって、また公平さんの膝を取り合って、どこかに連れて行けと
子供達は、公平さんにねだる。
海か山しか無い所だから、遊興施設も隣町しか無いのだ。
公平さんは少し考えて、温泉がある事を思い出した様で・・・
でも、そこは秘境の温泉・・・男女混浴のひなびた温泉だった。
露天に更衣室がある程度・・・水着やタオルは変色するから使えない。
売りは泥温泉・・・塗ると肌に良い美人の湯・・・
子供達はその泥温泉に興味津々・・・私は遠慮したかったがいっぺんに二人を
公平さんに預けられない・・・渋々子供達に負けてしまった。
公平さんのクルマは軽トラ・・・子供と私全員は乗れない・・・。
子供達をキャビンに乗せて、私は荷台に乗る事になった。
最初は嫌々だったけど、公平さんも一緒に入るのかと思うと緊張する。
実家を出て、クルマは林道に入っていく・・・他にそこを目指すクルマも
人も無い・・・。
(公平さん、おはようございます。
今日もお仕事ですか?時間があればレスあげて下さいね。
まだ暑い様です、熱中症にも注意して下さいね)
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