心配の解消を出来ないうちにクルマは走り出す。
年式の古いクルマで、畦道を走るモノだから上下左右に身体を
振られる・・・公平さんは申し訳無さそうだった。
公平さんは急にお父さんに言われてと言う事でラフな格好だった。
Tシャツに短パン・・・揺れるとあの部分が顔を出しそうだ。
出来るだけそちらは見ない様にしてクルマに乗っている。
しかし、本当に暑い・・・今年は特別だと言っても、県道に入る頃
にはアスファルトの照り返しか、急に室内の温度も上がる。
ハンカチで汗を拭っても、ドンドン汗が吹き出していた。
その上、公平さんの体臭が私の鼻腔をくすぐるようになった・・・。
私がわかるという事は、私だって臭ってるはず・・・。
窓を開けようとするが、熱気が入って逆効果だと感じてすぐ締めた。
そうこうしているうちに、県道が渋滞し出した。
都会とは逆で、帰省客の他府県ナンバーがここいらで唯一のショッピング
センターを目指しているのだから仕方が無い・・・。
とうとう完全に止まってしまった。
クーラーが余り効かないモノだから二人とも汗を沢山かいていた。
公平さんは肌にTシャツが張り付き、短パンも透けてしまいそう・・・。
そういう私も、透けブラ状態になっていた。
でも、汗はそこで止まらず私の腰にも密着している。
Tバックも透けているのだ。
お互い相手に気を遣っているのか、目線は合わせない。
私は下着が透けて恥ずかしくてしょうがない・・・。
暫くしてショッピングセンターに到着する頃にはお昼前になっていた。
子供達とご両親にお昼迄には帰ると約束したのに・・・。
私は都会と田舎の距離感覚、時間感覚の違いを感じていた。
携帯をとると、夕方迄には帰ると事付けた。
公平さんだってお店がある・・・ご迷惑かけちゃったな・・・。
私は花火を買う前に、公平さんをお昼に誘った。
はるな
「公平さん、もうお昼だからお昼ご飯奢らせて下さい・・・」
二人はファミレスに入る事にした。
大手チェーン店だから、変わりは無いはずと思ったからだ。
だけど、お店の人はカップだと思ったのかカップル席に通される。
コの字型のソファーは必要以上に密着する様に作ってある。
私と公平さん・・・知らない人から見ればカップルに見えるのかなあ。
はるな
「公平さん・・・すみません、お店もあるのに・・・」
気にしないでと優しく言われると余計に申し訳ない。
でも、ずっと公平さんは私を舐め回す様に見ていた・・・
私は気付かなかったが・・・。
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