視線以上に言葉を発することはない愛美。
顔合わせ早々で囲むテーブルには、母、由香里がどれだけこの状況を楽しみにしていたかがはっきりとわかるほどに豪華な物だった。
母一人、子一人、決して裕福とは言えない家庭環境だった。
好きなものがテーブルに並ぶ、なんてことは滅多にない。
そこにも男の毒牙か…、パパ活で相対していた愛美は知っている。
男の経済状況は、当然だが由香里の収入を遥かに凌ぐ、ということを。
他愛ない会話…、の中に少しのぎこちない笑み。
笑顔の絶えない母と、緊張と不安に押しつぶされそうな娘。
そんな中、当然のように夜も更けていけば、由香里もそわそわとし始め愛美の就寝を促すのだった。
…
……
………
「随分と早くに愛美に寝るように言っていたな…。
そういう教育方針なのか…?」
意図を察しながらも意地悪くそんな言葉を投げかけながらにやりと笑みを浮かべる。
再婚の意思を娘に告げたかと思えば、その日から夜を共にする気でいる由香里。
普通に考えれば信じられない心理。
それだけ、由香里の依存しきった心中がはっきりと見えてくるようだ。
当然、二人で寝るサイズのベッドではない。
シングルベッドに二人で横になれば、自然と身体は密着する。
「相変わらず触り心地の良い身体だ…。一人にしておくのはもったいない…。」
衣服越しに触れる柔らかい膨らみ、遠慮もなく、むしろ当然のようにごつごつとした手のひらが縦横無尽に這いまわる。
寝室の扉は少し開けておいた。
あれだけの煽りを見せ、それでいてなおこの時間。
寝ているわけがない、起きているなら何を考えるか…、当然、母と…得体の知った危険極まりない男の事だろう。
その時、に目隠しにならないよう、由香里に布団などかけてはいない。
ベッドの上で横たわり、その自分勝手な指先にさえ早々に悶える雌の身体を容易にその視界に映し出せるように。
【お待たせいたしました。
どこかで母の体型もそれとなく描いていただけると嬉しいです。
描写をお喜びいただけているようで私も嬉しいです。
ただ、じっくりとした話の運びにはなると思っているので、まどろっこしくなれば言ってください。
最終的に…?ひとまずの目標に、娘愛美を嫉妬させる、という物がありますが、毛嫌いする男、離脱を考えた相手です。
早々に母に嫉妬するのも面白みに欠けると思いますので。
母の痴態を晒しながら、複雑な葛藤の中で内に眠っている気質…それがマゾ気のあるものであれば、自らを慰め始める日もあるでしょう。
その内自分にも手を出してくるんだ…なんて思っているのに、意外とそんなことはないとなれば、気づかないうちにじれてくるかもしれませんね。
必要であれば、という話でしたが、意外と由香里さんとの交わりは頻度が高くなるかもしれませんね。】
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