「ち…千夏ちゃん…。」
3つ上の春馬の姉、千夏。
しかし、小さい時からずっとそう呼んでいた為、今も変わらず千夏のことはそう呼んでいた。
ぶっきらぼうで不愛想な弟と比べて、愛想も良く受け答えもちゃんとする圭祐は千夏にとって本当の弟以上に愛らしく思えていたのかもしれない。
そう感じるほどに、千夏は優しかった。
だからこそ好意…も少しずつ歪な方へと変わっていったのかもしれない。
普段は見えない下着が気になり、手に取ってしまったあの日から。
それがまさか、千夏も同じような状況になっていたとは夢にも思わず。
もぞもぞと薄手のシーツが蠢いている。
時折聞こえるのは自分の名前を呼ぶ声とそれに交じって聞こえる甘い喘ぎ。
「おなにー…してるんだ…。
千夏ちゃんも…、俺と同じなんだ…。」
大好きな女の子がおなにーしている、それだけでも興奮もの。
しかしそれを自分の名前を呼びながらだなんて…、この上ない興奮を感じ始めると、ぐっと股間が膨らみ。
パジャマ代わりに着ているジャージの中でゆっくりと固く反り返り始めるのを感じた。
「は…はぁ…千夏…ちゃん…。」
気づけばその手はジャージの中に。
履いているのは今千夏が手にしている物と同じ黒のボクサーパンツ。
その中で反り返るモノ、竿を握り、ゆっくりとその指先を上下させながら、先端が水気を帯びていくのを感じる。
互いが互いをおもいながら、隠れて勤しむ卑猥な行為。
背徳感を案じながらも、そんな夢のような時間はそう長くは続かない。
興奮のあまり、よろけてしまうと、ドアが少し大きく開き、廊下の灯が部屋の中へと大きく漏れてしまう。
「あ…やべ…。」
硬直する体。
突き抜ける緊張…、気づくのか…。
視線はシーツにくるまった千夏へと向けられる。
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