「はぁ…はぁ…千夏ちゃん…。ん、ぐ…は…。」
物の数分で入浴を終える春馬の誘いをやり過ごし、高鳴る心臓の鼓動を感じながら皆の入浴が終えるのを待つ。
よくよく見れば、圭祐の落ち着かない様子が見えたかもしれないが、その勘ぐりに気づいていない周囲がそんな様子に気づくことはないだろう。
そして、入浴を終えた秋菜がノースリーブ、短パン姿。
もはや家族にしか見せないだろうそんな姿で髪の水気を落とすようにタオルで叩きながら現れる。
ようやっと自分の番。
いや、やっと拝める…下着。
圭祐は一目散に洗面所へ。
洗面所の脇に浴室が隣接する形の、洗面所兼脱衣所。
そこには洗濯機が設置され、洗面所から少し離れた位置にお手洗い。
洗濯機を開けると、そこには直近で入浴していた千夏が脱いだ衣服。
そして、その衣服で隠すように下着が押し込まれていた。
「ん…すぅ…千夏ちゃん…千夏ちゃん…。」
初日からいろいろあった二日目の夜。
一人しかいない脱衣場とはいえ、冷静さに欠けていたように思う。
「俺が洗うんだから…あ、ん…。」
そう呟くと、わずかに湿り気を感じる千夏の下着を股間に巻き付け、一緒に扱くように動かす。
止まらないその手の、指の動き、ジワリと千夏の下着に自らの欲望、先走りが滲み出る。
「そ…そうだ…秋菜さん…のは…。」
一瞬果てそうになりながらも、秋菜の下着を探す…が、ない。
おかしい、ブラは見つかったのに…、あの…スカートに浮かび上がった柄が鮮烈な印象を与えてくれたあの下着がない…。
「そんな…、隠した…?」
一度視線が秋菜の居るリビングの方に向く。
どこに…。どこに…。
半裸状態の惨めな恰好で、まずは洗濯槽、脱衣籠の隅々まで探す…やはりない。
必要以上に物もおかれていない脱衣場にはそれ以上探すところはなかった。
(どうしてないんだよ…、秋菜さん…秋菜さん…。くそ…。)
舌打ち交じりに不服を内心で唱えながら、わずかに催す尿意に従うように一度お手洗いに。
既に固く勃起した状態で用を足すのはいささか手間がかかる。
小便器の前に突っ立ったまま、何となく棚の方を眺めていると、いつもはきれいに隠れている生理用品が少し棚から飛び出していた。
「珍しいな…。」
何気なくそれを押し込もうとするが入らない。
何かが引っかかっているのか…、一度その袋を引き抜き、中を覗けば。
「った…っ、こんなとこにっ。」
姿を見せたのは下着。
そう、秋菜が興味に付けていたあの下着だ…。
興奮は最高潮…、思わずその場で広げて見つめる。
確かにそう、スカートの上に浮かび上がる模様…これだ。
そして…。
「なんか…濡れてる…?」
中央に集中する染み、湿気ているというよりも湿っていた、確実に。
そっと触れると少しだけ感じるぬめり。
それは…まだ幼い圭祐にも少しは思わせることがある。
(興奮…、してたっていうのか…秋菜さん…。)
自ら意図的に透ける下着を身に着けたと…、わざと尻を向けて…見られて…興奮したっていうのか…。
手にする下着の状況、今日の秋菜の行動を照らし合わせれば、行きつく先に何の違和感もない。
そっと棚に戻そうとした手を引き戻せば、それを手に脱衣場に。
「あき…なさん…興奮したんだ…変態なの…?俺と同じだね…。」
扱く。
少し湿ったその場所を先端に擦りつけながら、堪能するように…扱く。
「は、は…はぁ…あ、あぁぁ…。」
我慢…?あり得ない。
今日はその為に洗濯当番を買って出たんだ。
何の躊躇もなく、その下着の中に欲望を一気に吐き出す。
どろっとした、濃く粘度の高い精液が多量に吐き出される。
べっとりと、手洗いしないと取れないのではないか…そんなレベルの量と質。
しかし、当の圭祐はそんなこと気にせず、いや、あえてそのまま洗濯機に。
電源を入れ、スタートボタン…いつものようにけたたましく動き始める洗濯機にあと任せ、入浴。
「はぁ…秋菜さん…千夏ちゃん…。」
親友の家族をおかずに欲を満たす生活に…少し、楽しみを覚え始めた。
当然、後から片付けようとしていた秋菜の手に、お手洗いで下着が戻ることはない。
そして、普段は別で管理されている下着が、千夏たちと同じ場所に干されていることに気づくのは、また少し後の話。
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