張りのある瑞々しい乳房。程よく柔らかく、程よく反発する感触に、男であれば虜にならないはずがない。
思えば、花崎の過去二人の男も執拗に胸を触ってきていた。花崎はそれが本当に嫌だった。
昔から胸が大きいことがコンプレックスで、街行く人も胸を見てくるし、交際相手は胸を触ってくるし、自分の価値がそこにしかない、と言われているような気がしてしまう。
指先で触れていた斎藤だが、次第に手のひらが触れ、優しく揉み始める。
顔を覆うブラジャーの内側からは花崎の汗とボディソープの香りが混じり、呼吸をするたびに、斎藤の脳をおかしくしていく。
「…すぅ、ぅ、すぅ…っ、…ぁんっ」
斎藤の指先が、寒さとアルコールの興奮によって固くなった乳首に触れた瞬間、花崎から吐息が漏れる。
気絶している中の軽い吐息だったが、斎藤からすればタイミングが良すぎてバレたのかと思い、心臓が痛いほど高鳴っていた。
「くくっ、スケベな女だな。乳首を触られて「あんっ」だってよ」
気持ち悪く誇張しながら花崎の真似をする上長の二人。
そんな男たちがスマホで撮影しているのもわかっていても、もはや胸を触ることは止められない斎藤。
「しかし、この陰毛はなんだ、不潔で汚らわしい。シラミやダニでも住んでいそうだな。r
「まあ、花崎はガサツで男勝りってやつですからな。この間出張に行った時の…、ああ、あったあった。…おい、斎藤。いつまで胸を揉んでいる。これでとっとと先輩のマンコを綺麗にしてやれ」
自身のカバンから漁るように取り出し、斎藤に放り投げたのはT字剃刀と髭剃り用のジェル。
よく花崎が「ガサツ」「生意気で男勝り」などと陰口を言われているが、花崎はコスメ集めが趣味で、甘いものが大好きな、むしろ女の子っぽい性格ということを斎藤だけが知っている。
二人で過ごした日々のことを思い出し、少し我に帰りそうな斎藤だったが、上長二人がそれを許さない。
気がついたら汗本が陰毛に触れないようにしつつ、ハサミで短く毛を切ってしまっていた。
「ほーら、剃りやすくしてやったぞ。どうだ、花崎みたいな良い先輩だろ?がははっ!」
「おい、斎藤さっさとしろよ、白けさすんじゃねーぞ!」
「その臭え陰毛剃り落としたら持って帰っても良いからよ、あははっ!」
次第にギャラリーが増え、酒を片手にヤジを飛ばしてくる周囲。
やらなければメインの標的にされる。
そんな身の危険を感じる空気だった。
【おはようございます。なかなかお返事を返せずすみません。斎藤くん、すっごく素敵でちょっといじめたくなっちゃうような、可愛らしい後輩です!いただいたレスにあった、『都合のいい思考の変化』により、他責しながら凌辱に加担してしまう姿が愛おしいです。早く目覚めたいところですが、昏睡状態で好き放題されるのも好きなので、もうしばらくこのままでいさせてください】
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