筋山に大きく股を開かされ、その割れ目を後輩が小便を拭う。
時間にして数秒、数十秒程度が数分、数時間にも感じられる。
割れ目や陰唇の中を這うティッシュの感覚に、無言で黙り、目を瞑って時間が過ぎるのを待っていた。
筋山が怒声を浴びせ、斎藤が萎縮し、返事を噛んでしまう。それを笑われ、からかわれているが、花崎は声を上げることができなかった。
斎藤が理不尽な目に遭っていたら、デスクに居ようが、トイレに居ようが、斎藤を庇いに駆けつけるヒーローのような先輩。
しかし、今はもうただ時間が過ぎるのを待つ、『女』になっていた。
(…ごめん、斎藤くん…、あとで謝るから、お詫びするから…っ)
「うわ、くっせ、なんだコレ」
「量と匂いは一人前だな、成績最下位のくせに」
「斎藤くんがきてから枕の時間なかったんだろ」
「じゃあ二人で外回り行ってんのは、ラブホか!ガハハっ!」
笑いものにされている。
酒の余興の一つとして、二人が消費されている一方で、何も言えない悔しさに歯を食いしばって耐えていた。
斎藤は気遣う言葉をかけてくれたが、「謝るな」と命令されている花崎は無言で小さく頷くのみだった。
汗本がフラフラ近づいてきて、酒臭い息を吐きながら、セクハラを行う。
花崎は無言のまま、ピクッと動き、俯いて返答しなかった。
(最悪…、バレてる…?いや、バレてないはず…。ちょっと、気持ちいい…んだけど、この遠慮がちな…手つき…。早く終わって…っ)
ティッシュ一枚だけを隔てて、優しく遠慮がちに、それでいて丁寧に擦る斎藤。
黄金の滴を拭き取る中で、1日働けば清潔な女も多少はつく恥垢もこそぎ上げる。
多量のアルコールによってドーパミンが脳を狂わせ、こんな衆人環視の中で、快楽を覚えたしまっていた。
汗本の軽口、ねぶるつもりのセクハラ発言も、実はマトを得ていたのだった。
柔らかく、それでも小さく主張する肉豆を押しつぶすように擦る刺激に、身体を持ち上げる筋山に気付かれないように堪えながら、身体はピクッと反応する。
勢い余り、膣穴にティッシュが入口まで押し込まれた際には
「…ぁんっ」
と小さく、筋山や斎藤には聞こえないくらいの小さな声、吐息を漏らした。
ようやく小便の後始末が終わり、冷たい床の上に下ろされる。
参加している社員全員に匂いや見た目を隅々まで観察され切った小便が花崎達のところに帰ってくる。
周りを見渡したが、脱衣したはずの衣服は見当たらず、財布や携帯も入っているカバンも、置いたはずの場所から移動されているみたいだ。
キョロキョロ辺りの様子を確認しているうちに、斎藤と筋山の会話が頭上で繰り広げられている。
(勃起…?な、なんで、勃起…?男だから仕方ないのかな…。…てか、なんで斎藤くんが飲む流れになってるの…?さっきまでの話はなんだったのよ…っ)
気がついたら斎藤が小便を飲む流れになっている。
花崎は斎藤の股間のテントを見つけたが、生理現象だと割り切って見せた。
あれだけ性器をまじまじと見せつけてしまったのだから、咎めることはできない。
今はそれよりも
「…ちょっ、ちょっと待ってくださいっ!私が出したものですっ、私が処理します…っ!斎藤くん、ソレ貸してちょうだい…?」
斎藤に『あんなもの』飲ませるわけにはいかない。そもそもが約束が違う。
全裸のまま床に捨てられ、今もなお泥酔して酒と汗臭く、蕩けたような緩んだ酔っぱらいの顔をしながらも、いつものカッコイイ先輩の顔をして、斎藤を見つめた。
【ありがとうございます。
いえ、ちょっと難しい注文でした…。今の斎藤くんももちろん素敵なので、変に変えようとしなくても大丈夫です…っ。すみませんでした。
注文では無いのですが、私の好みと言いますか、斎藤くんの性器は人並み以下であると嬉しいです。極小、短小とはいかないまでも、一般には小さい部類くらいの。その方が可愛らしくて、萌えてしまいます。
書き始めた時には予定はなかったのですが、細やか程度ですが、花崎を感じさせてしまいました。
私は元々性欲が薄い方なのですが、お酒を一定以上飲むと、とってもムラムラしてしまうタチでして、ちょっと重ねてしまいました。
(性欲が薄い、はこんなシチュの募集しておいて説得力ありませんね…笑)
野次の皆さんもとても素敵でドキドキしてしまいます。あえて匂いを嗅がれて、大袈裟にえずかれたり、オモチャにされている感覚です。
こちらもヤジを描写したりしているのですが、加減はどうでしょうか?
言われたいことを言わせているだけのものですが…。】
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