「ふふっ…考えてる考えてる…。
ブラウスを脱いだその格好じゃ、残りはせいぜい5枚程度だろ…。
飲むか…脱ぐか…。
いくら酔いが回ってても、必死に考えるだろうな…花崎…。」
禿田や汗本、その他の取り巻きがブラウス一枚で許すわけもないと息巻く中、性的な欲求よりも如何に屈辱を、惨めな想いをさせるのかに執着する男、筋山。
冷静に、着用している衣服の数とお猪口の数を照らし合わせて確認しながら、そんなことを考えていた。
追加の一杯目すら口に出来ずブラウスを脱ぐことを選択したところからも、酒に対する余裕のなさは明らか。
とはいえ、まさか公衆…、もとい毛嫌いする男たちの前で全裸など以ての外だろう。
全部脱いでも足りない…、もちろん全部脱ぐ訳にもいかない。
「見ものだな…花崎…。」
手元にあったお猪口に別の徳利から日本酒を注ぐ。
特に何か深く考えた訳では無い、加えて禿田や汗本と同様に、一人の女に寄ってかかる姿は卑劣極まりない。
しかし、辱めを重視して行動を起こす二人と違う点は、筋山は花崎への対抗意識が強い事。
だからこそ、禿田たちの思いつかない姑息で、卑怯な手段にまで頭を使うことが出来るのかもしれない。
「すげぇな、花崎の身体…。」
「こいつ、こんなエロいカラダしてたんだな…。」
「やべ、俺勃って来ちまったぜ…。」
禿田の先陣切ったセクハラ発言が場の空気を作ってしまうと、取り巻きも徐々に言葉を選ばなくなっていく。
遠慮もなく渋々脱衣を始める花崎に視線を向け、視姦、視姦、視姦…。
少し離れたテーブルから覗き見る程度だった者たちももうその席にはおらず、少しでも近くで見ようと禿田のテーブルに近づいていた。
「いいねぇ、やるじゃないか。花崎くん。
筋夜通し方が分かっているようだ…、ほぉら、あと2杯だぞ…?」
意を決して一杯飲み干し、気を抜けば飛びそうになる意識を何とか手繰り寄せる花崎を見ながら、視線が外れた瞬間に注いでおいたお猪口と空のお猪口をすり替える。
その様子を見ていた汗本もニヤリと笑みを浮かべ、満足そうにその様子を見つめる。
戸惑いの隠せない花崎。
卑怯な手を指摘する気力も残っていないのだろう。
初めて聞くレベルの花崎の泣き言。
飲めない、当然だ。
元々強くもなければ、好きでも無い。
それ以上に、こんな所で意識を飛ばせばどうなるか考えるだけでも恐ろしいだろう。
心中からの最後の危険信号が告げるのだろう、無理して飲みきるのは絶対にダメだと。
「いつまで待たせんだよ、早く飲めよっ。
飲めないなら脱げよ。」
そんな花崎の心中を知ってか知らずか、心無い言葉が飛び交う。
「さっさとしろよ。
上司をそんなに待たせていいと思ってんのか?
脱げよ、晒せよ花崎。
ブラか?ぱんつか?両方だよなぁ?」
より過激に、より挑発的な言葉をかける程に場は盛り上がった。
発端とも言える斎藤はもはやかける言葉さえ失っているのか。
震えながらも固まって動けない。
その視線だけが、無遠慮に肌を晒していく花崎に注がれていた。
「せ、せん…ぱい…すいません…すいません。」
言葉とは裏腹に怒張する股間。
身体は結局取り巻きのそれらと大差はない。
「早くしないか、花崎。
どうせ飲まなきゃダメなんだ…、全部脱いでもお猪口はまだあるんだからな…。
ほれ、掘りごたつから足を上げて。
みんなに見える位置で脱ぎなさい。
全員への謝罪なんだからな…?」
汗ばむ身体から衣服が一枚ずつ剥がれていく。
そんな中で涼しく調整された空調。
アルコールの恐怖、脱衣を期待する好奇の目に晒される恐怖と同様に、更に追い打ちをかけるのは空きっ腹刺さる刺激の強い酒の持つ利尿作用。
キュッと下腹部に違和感を与え始める。
花崎の不幸、地獄は更に黒く澱んでいく。
【具体的な希望、ありがとうございます。
まさか、自身のおしっこを飲みたいとおっしゃるとは思わず驚きが先に来ております。
もちろん採用させて頂こうと思います。
お気に召す内容になるように引き続き書いていきますね。
どこかで素面になる瞬間…、そうですね。
それはそれで魅力的。
気絶してしまうレベルで斎藤による介抱の時間で、水などを得られ多少落ち着きを取り戻すことはあってもいいかもしれませんね。
とはいえ、そのまま解放される訳もなく宴会が続けば酒をあおらされる。
もはや体内の水分が酒、みたいな状態になっていけば泥酔も泥酔、わけもわからなくなって、それはそれで楽しめそうですね。
弄られたりキスされたりというのは、禿田を中心に取り巻きたちの全てに、のイメージでしょうか。
斎藤からのアプローチのようなものはどう考えられてますか?
介抱のどさくさで自分もちょっとだけ、みたいな下衆に足を突っ込ませてみますか?
それとも、ひたすらに墓穴を掘るし、鬱勃起こそするが考え方と行為という意味では清廉潔白、本当に心配している感じの方が良いでしょうか。
景品の件も含めて、斎藤の立ち位置をもう少し固めたいですね。
毛色が違いますが、禿田達と似たような扱いになってしまいそうな感じも否めないので。
私はやりたいことを言っていただけた方が、齟齬が生じにくいのでありがたく思っています。
方向性だけを伝えて想定外も含めて楽しみたいと仰るならそれもいいですし。
私のレスにご不満というか、要望はありませんか?
気になる点は仰ってくださいね。】
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