昨日は一馬さんからデートに誘われて、朝ごはんをお義父さんも一緒に食べた後、
二人で出て行く。
結局、お義父さんとは昨夜の事があり視線も合わせる事は出来なかった。
それでも、二人での外出は、久しぶりに恋人時代に戻った気がした。
意地悪にホラー映画をチョイスされたが、気晴らしには丁度良かった。
散々悲鳴を上げて一馬さんの腕を握り締めた・・・。
一馬さんもお仕事で疲れているでしょうに・・・何だか申し訳の無い気がしていた。
そして今日である・・・。
あんな事があったのにも関わらず、私はまた一馬さんの実家に向かっていた。
またセクハラを受ける事は判っているのに・・・。
私の中で理性と欲望が入り混じって、セクハラさえ我慢すれば同居も無いんだし
一馬さんに秘密の時間も取れる・・・そう折り合いをつけてしまったのだ。
それが最悪の選択になるとも知らず・・・。
今日はお義父さんも、何だか大人しい・・・。
やはり、週末のセクハラを反省してくれたのか・・・そう思った。
何事もなく、いつもの様に食事の用意をしてエプロンを外し帰り支度を始めた。
今日は感情も昂ることもなく、公園に寄ろうかどうしようかと思っていると・・・
お義父さんが、おもむろに生ゴミを出しておいてくれと言われる。
自分の家でも、これだけは一馬さんにお願いしていた・・・だけど無下にも出来ない。
捨てようとしてゴミ箱を開けるととんでもない異臭がした・・・。
景子(あ、あの時の・・・)
鼻を突く臭気に気が遠くなり、その場にしゃがみ込んでしまう・・・。
すぐに恐怖の情景がフラッシュバックして、動けなくなる。
お義父さんも心配して駆けつけてくれたが・・・。
景子「ごめんなさい・・・生ゴミはご自分で出して下さい・・・私、失礼します」
振り向きもせずに車に向かい、家を出た・・・当然あの公園に向かう為だ。
お義父さんが気付き始めているとも知らない私は、本来の目的を果たす為にクルマを
走らせた・・・GPSで追尾されているとも知らず・・・。
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