あの恥ずかしい事件から、クラスでの私の対応は変わってしまった。
前の学校での経験が余計にクラスメイトの妬みを買っていたとは
思いもしなかった・・・。
その上、一馬くんとの関係まで一役買っていたとは思えなかった。
完全に女王の様になった麗奈ちゃんに毎日の様に下着を没収され
面白がった男子は私にターゲットを絞る様になっていた。
しかし、そんな待遇が私には苦痛では無かった・・・。
それが、無理矢理植え付けられた被虐心だとは気付いていない。
それから一週間ホームルームの時間に、佐藤先生から林間学校の話が出た。
それに伴い、班分けしようと言う事になる。
四人ずつ・・・クラスで浮いている私に声を掛ける人は居ない。
次々と班分けが決まり、私は取り残されて行った。
そんな時に、麗奈ちゃんが自分の班に来る?と言ってくれた。
どんな虐めが待っているか判らない・・・。
案の定咲ちゃんがすかさず、召使になれば入れてあげると条件を耳打ちした。
私には逃げ道なんて無いのだ・・・そう思った。
夜になって、一馬くんが訪ねて来た。
部活が終わって食事を終えて遊びに来たのだった。
無邪気に林間学校の話をしてくる。
一馬くんと居る時だけは、私も普通の小学生・・・。
夜遅くまで林間学校の話で盛り上がった。
一馬くんが帰って、現実が私に襲い掛かる・・・。
麗奈ちゃんの召使い・・・どうなるのだろう?・・・。
私はゾッとしながらも、おかしな感覚を感じていた。
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