麗奈(あら意外。
てっきり怒って反論するか、べそかいて逃げ出すと思ってたのに、ホントにパンティ脱いで素直に渡して来るなんて……。
この子、案外チョロいわね。)
人前で下着を脱いでノーパンで過ごすという麗奈の無理難題に抵抗しなかった事で、景子への虐めが加速してしまうなんて事まで、景子は気を回す余裕は無い。
ズキン
麗奈達を見送った景子が下駄箱から上履きを取り出して履き替えると、踵に痛みが走る。
慌てて上履きを脱いで中を見ると、画鋲が幾つもセロハンテープで固定してある。
正門で後ろから景子に声を掛けて来た麗奈達の仕業とは思えなかった。
つまり景子を心良く思っていないクラスメイトは麗奈達だけでは無く、自分がクラスの中で孤立している事を景子は思い知らされる。
拓人「そりゃー。」
景子が教室に入ると、拓人が背後から景子のスカートを捲り上げる。
転校初日に景子に一目惚れした拓人は、景子の気を引こうと毎日の様に景子にちょっかいを掛けて来る。
拓人にしてみればいつものスキンシップのつもりのスカート捲りだが、この日の景子はいつもより過剰に反応し、慌てて両手を後ろに回して悲鳴を上げながらスカートを押さえる。
その時景子の手が拓人のお腹に当たる。
拓人「痛てっ……三上に反撃された〜。」
拓人はスカート捲りをした事への照れ隠しか、わざと大袈裟におどけてみせる。
麗奈「あらあら景子ちゃん、暴力はダメでしょ。」
咲「ちょっとー、コイツ景子の癖に生意気じゃない?」
由真「これは茶巾の刑かなー。」
咲と由真は、前後から景子のスカートを持ち上げると、嫌がる景子の頭の上でスカートの裾を結んでしまう。
途端にクラスメイト達から驚きの声が上がる。
拓人「いやいや西宮、そんな大袈裟な……えっ!?」
スカートのウエストがずり上がり、おへそどころか膨らみかけた下乳までチラ見えする程スカートを捲り上げられた時、何も履いていない景子の股間がクラス中に晒される。
拓人(景子ちゃん……パンティ履いていない!?
ヤバッ、オレ女の子のアソコ見るの、初めてだよ。)
クラス中の空気が一瞬固まる。
健二(昨日は教室に入った時、市原が三上のスカートを捲ってたんだよな。
また市原が悪ふざけしてないかなー。
景子ちゃんのパンティ、今日は何色だろう。)
ガラガラ〜
一瞬の静寂の後、クラス中に歓声と悲鳴が飛び交う中、クラス担任の健二が教室に入って来る。
健二「ほらお前達、もうチャイム鳴ったぞー。
静かにして早く席に座りなさい。』
健二(ギョッ……な、なんだこの光景は……。)
健二が教室の扉を開けると、目の前に上半身を巾着袋の様にスカートで覆われ、下半身には何も着けず素っ裸の女の子の後ろ姿が飛び込んで来る。
健二「お前達、これは何してるんだ?
悪ふざけは止めなさい。」
咲「悪ふざけじゃありませ〜ん。」
由真「三上さんが市原君に暴力を振るったので、罰を与えてるんですー。」
健二が茶巾にされた女の子の周りに居た西宮達を睨み付けると、慌てて咲と由真が言い訳する。
健二(な、なに!?
このお尻丸出しの女の子は、景子なのか。
それにしても、景子は何故パンティ履いてないんだ?
もしかして……景子は西宮達に虐められてる?
ぐふふっ、それなら……面白い事になりそうだ。)
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