転校、引越し・・・新しい環境での生活・・・。
私は自暴自棄になっており、どうでも良かった。
学校での形ばかりのお別れ会・・・。
そして引越し当日・・・自分の部屋からドンドン家具や生活用品、衣服が運び出され
カーペットに置いた跡が残るだけになると、まるで自分の心の様に感じた。
あの日以来空っぽになってしまった、私の心・・・・。
お父さん、お母さんと車に乗って新しい街に向かう・・・。
車窓から流れる今までいた街・・・。
景子(忘れられるかな?・・・)
そして新しい街に入り、見たことの無かった景色がドン底の私の気持ちを少しだったけど
和ませてくれた・・・。
そして・・・到着した新居・・・。
トラックが止まって、荷物を降ろし始める・・・。
私達もガレージに車を停めて、玄関の鍵を開けた・・・。
中古の一戸建てだったけど、新しい空気が何か新鮮な気持ちにしてくれた。
引越しの邪魔にならない様に、玄関先で遊んでいるとお隣の人だろうか?
おじいさんに声を掛けられる・・・私は対人恐怖症に堕ちいっていた為にすぐに家に入ってしまう。
老人と言うのが恐怖を蘇らせたのだ。
そのおじいさんと、お父さん、お母さんが私の事話してる・・・。
その時、そのおじさんの後ろに同い年位の男の子を見つけた。
優しそうで、カッコいい・・・これが一馬さんとの出会いだった。
お父さんが仲良くしてやってと声を掛けると、一馬くんはボクが守ってあげると言ってくれた。
今思えば、これが初恋・・・その事が更に私の心を蝕んでいくなんて思いもよらなかった。
そして、夏休みも終わって、始業式の日・・・。
一馬くんが迎えに来てくれた。
二人で登校する毎日の始まりだった。
自暴自棄だった私は新しい環境で徐々に昔の自分に戻っていった。
しかし・・・1ヶ月経つ頃には状況が変わって来る。
転校生と、あれだけチヤホヤされていた私に向けられるのは女子の嫉妬・・・。
人気者の一馬くんと仲良くしている事に面白く無い女子達・・・。
特に私が来るまでクラスの男子達のアイドル的存在だった麗奈ちゃんの気持ちは
嫉妬に燃えていた。
取り巻きの咲ちゃんと由真ちゃんの三人組は事あるごとに、私を責め立てた。
昨日も、一馬くんに関わるなと言われ、一緒に登校なんかしたら下着没収とまで言われていた。
そして、今日も一馬くんが迎えに来てくれたけど、少し間を開けて登校したつもりだった。
しかし、一馬くんが手を振ってまた後でと言って教室に向かうと、下足箱の前で麗奈ちゃん達
三人に囲まれてしまう・・・。
麗奈ちゃんは、私に詰め寄り仲良くするなって言ったよねと言いがかりをつける。
それに呼応して、由真ちゃんが私達を舐めてるの?と威嚇し、咲ちゃんが下着没収だねと
詰め寄った・・・。
麗奈ちゃんは冷ややかに、はいと手を出す・・・目の前で下着をよこせと言うのだ。
強く言われると、反論出来ない私は仕方無く言われるままにショーツを脱いで渡してしまう。
同じ女子にこんな事されるとは思ってもいなかった。
【一輝さん、おはようございます。
やはりお上手ですね・・・萌えてます。
服装ですが、転校生なのであの時のままです。
白いブラウスに紺色のスカート、ブレザーで新しい学校は私服なので浮いています。
旧姓については、三上 景子でした。(ミカミ ケイコ)】
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