投げつけられた首輪を嫌々ながらもつけ終えると、昼休みの時のように四つん這いの体勢になる優奈。
“お散歩”
和幸の言った言葉の意味を理解するまでに時間はかからず、リードを手にそのまま和幸が教室を出ていこうとすると、その場に座り込んで必死にリードを引っ張り踏ん張ろうとし、
「無、理っ…出来ないっ…出来ませんっ…誰かに見られるっ…お願いします、許してくださいっ…」
と泣いて懇願する。
まだ校内には部活で残っている生徒たちや教師たちもまだ職員室にいて、こんな姿を見られたら今まで築き上げてきたものが全て崩れ去ってしまい、それだけは何とか阻止したかった。
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