「ひっ…!あ、ごめん……うん…そ、だね……え…?あぁ、うん…大丈夫だよ」
教室に入った途端後ろから肩を叩かれ、ビクッと身体を強張らせると同時に小さく悲鳴も漏らす優奈。
友人からの問いかけに上の空で空返事をした優奈の様子を心配され、大丈夫と答えるが、いつもの優奈の元気は感じられなかった。
昼休み、いつも和幸が慌てて教室から出て行くのが当たり前のため、和幸がいつも通り教室を出て行くのと同時に優奈も一緒に教室を出ていたが誰もそれに気付いてはいなかった。
屋上に着き和幸と二人きりになると、昨日の放課後のことを鮮明に思い出し、優奈は涙で瞳を潤ませながら身体の震えは止まらなかった。
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