「違う…そうかもしれないな。
彼らは皆、仕事の一環として…そして、子どもたちを家に帰すことが最善だと勘違いしている。
でも実際はそうじゃない。
そのことに気づければ、彼らの行動は変わるのかもしれないけど…ね。」
完全に自らの言葉は少女の後付け。
率先して、他者との違いを表現するわけではなく、そう感じた少女に乗っかるような言い回し。
男の策略、手法ではあったが、そもそも少女が素直な感性を持ち合わせているからこそ成り立っているとも言えた。
「あぁ…。頑張ってくれ…、焦らなくていい、時間はたっぷりあるんだからね…。」
盗撮慣れした少女は、男の手の動きには敏感に反応できたかもしれない。
しかし、男の思惑通り、手のひらの上で踊り始めたことに気をよくし浮かべる笑みには、気づけただろうか。
緩む口元、ゲーム機のアクリル板にかすかに映る三月の表情が、当初ほどの警戒心を感じさせない。
そんな表情を見つめる男の表情が、結局はその他の変態教師と大差がないことに。
何がこの状況で父への裏切りを選択させたのか。
それは現時点ではわからない…、この先知ることができるかどうかもわからない。
しかし、確実に自らの意志で、父親より盗撮目的で寄ってきた男の提案を受け入れたことは事実。
普通なら通報…、それどころがもう捕まっていてもおかしくない。
ゲームの最中とはいえ、その手を、スカートの中で蠢くスマホを受け入れながら笑みをこぼす特異的な少女の言動、反応。
そして見守る先で、アームは景品を落とすことなく、最後の穴までキープし続け、取り出し口へと放り込んだ。
自ら提案したとはいえ、その光景に高鳴る心臓の鼓動を感じていた。
これほどに興奮する物なのか…そう感じれば、股間が熱く、膨張し固くなっているのを感じていた。
何を見たわけでもない、ただスマホが少女のスカートの中でゆらゆらと撮り続け、内ももに触れている程度の状況。
ここで脱ぐのか…?
という少女の問いに、男は周囲を見回す。
頻繁に通っているに等しいゲームコーナー、防犯カメラの位置、時間帯のスタッフ人数も十二分に把握していた。
客も別のコーナーに数人いる程度だが…。
「あそこの中でどうだい…?」
指さす先には大型のプリント倶楽部。
最新のシステムを導入したその機会は撮影スペースもかなり大きく、10人程度が入って集合写真が取れる規模。
もちろん、外部からは目隠し用のカーテンがかけられており中の様子なの見れない。
そう…そこに入ることは半密室に見知らぬ男と入るという選択をすることと同義で。
【テンポ等はどうでしょう?
流れがまどろっこしいとかはないでしょうか…?
希望に添う流れが描けていると良いのですが。】
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