「かまわないよ…。
皆それぞれの事情がある…、誰もかれも強引に家に連れ帰ればいいという物じゃないさ。
私はね…、別に無理やりどうこうしようと思っているわけじゃないんだよ。
結局悪いのは大人…環境…、君たちじゃない。
君も同じ、帰れない理由があった…ならいいじゃない。
帰らなくて…、ね。」
言葉巧みに内情を聞き出していく。
盗撮から始まったやり取りにもかかわらず、この流れ。
本来は純粋な少女なのかもしれない。
自ら父親への好意を口にするくらいだ。
上手くいっていないのは母親との関係か。
では、父親へのその好意はどの程度のモノなのか…。
「選ぶといい…、大好きなお父さんの言いつけを守って、結局家に帰る、お母さんに連絡がいくのか。
お父さんとの約束よりも私とのゲームを楽しむのか…。
大丈夫、どっちを選んでも間違っちゃいない。
君の気持ち次第さ…。
別に約束を守れなくたって…お父さんは大好き…それでいいと思うけどね…?
約束の全てが守れるなら…、今も母子家庭に等ならなかったんじゃないのかな…?
そうだろう…?」
下手に父親を悪く言うことで反感を買いたくはなかった。
しかしその一方で、父親の歪み…のようなものも気になっていた。
そこに歪な愛情のようなものがもしもあったのなら…あるいは…。
それとも父親のような年齢の男への抵抗の低さ…、父の代わりのような存在を別に求める瞬間もあるのか。
興味を持ち始める…目の前でゲームに夢中になる少女に。
すっとスマホの先端が盗撮するスカートの中でわずかに内腿を撫でていた。
※元投稿はこちら >>