こちらの素性を明かした上でも動じない。
それどころかクレーンゲームを再開、こちらに視線を向けることはなく再開。
そんなことするんだ…。
核心、痛いところを的確についてくる言葉。
動揺する少女たちのあられもない様子を目にして楽しむ癖を持ち合わせていただけに、この状況に逆に動揺させられてしまう。
慌てる様子もなくそんな言葉をかけてくる少女。
本当に慣れているのだろうか。
この状況、教師たちが声をかけてくるという状況…、あるいはカメラをこっそり向けてくる男の気配という物に。
そして驚くことに、盗撮をごっこ遊びのように揶揄する始末、この少女、いったい…。
こちらの意思に関係なく、盗撮をした事実は変わらず、少女が通報すると決めればそうなってしまう。
そう考えればいっそその冗談か本気かわからない口車に乗ってみるのも悪くないか…。
改めて表情を作り直すと、それとなく呼吸を整えて口を開く、
「理解のある子だとは意外だな…。
そうだな、こうなってしまってるんだ、ごまかすのも野暮ってやつだね…。
確かに興味はあるよ…、ただ、その…、中に、だけどね…。
そのごっこ遊び…お願いすれば続けてくれるのかい…?
そのお目当ても、いずれ拝めたり…するのかな…?」
毒を食らわば皿までとでもいうのか。
つまみ食いで捕まるくらいなら、完食して捕まってやる…と開き直れば饒舌。
「見てくるやつ、覗いてくるやつ…撮ってくるやつの対策で重ね履きをしているのかい…?
だったらこんなに短いスカート…履かなければいいんじゃないのか…?」
と、返事も待たずに少女のスカートの裾を摘まみひらひらと、もちろん捲るほどではないが少女の真意を探るように少しでも動揺しそうな行為に出る。
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