駅に到着すると…
(えっ…何…凄い人混み…?!)
『そうね…何かイベントでもやってるのかしら…?!
あっ…うん、ここで待ってるね。』
俊幸は駅に着くなりトイレへ行くと人混みの中に消えって行った。どれくらいの時間が経ったのであろう…?!用を足すだけの時間をゆうに越えて俊幸は人混みを掻き分けるように姿を表した。(トイレも混んでたのかな…?!)
『俊幸さん…大丈夫?!具合でも悪くなった?!』少し心配そうに話しかけるも束の間…俊幸は私の手を握り人波に飲み込まれるようにホームに滑り込んで来た満員電車へと乗車する。
乗車して直ぐ満員電車の嫌悪感を俊幸の優しい労いの言葉が癒してくれた。無言のまま頷く陽子。(結婚前は…よくこんな感じで一緒に出勤してたっけ…)がしかし、このほっこりとした気持ちは電車が走り出して直ぐに消え去る事となる。
急に感じたお尻への違和感…一瞬身体をビクッとさせ固まるように俯く…陽子。電車に乗り込む時から押されるように身体に触れられていたのは満員電車の為とさほど気にはしていなかったものの…今の違和感は明らかにそれとは違う。(えっ…な、何?!まさか…痴漢?!)と思った瞬間…紺のスカートの裾が後ろから徐々に捲り上がる感覚が陽子に伝い…先程の思いが確信へと変わった。(痴漢だ…あ、貴方…)俊幸に気付いて欲しく思わず何とか繋がった手に力が入るも、この満員電車の中では拒むこともままならない。それを見透かしたようにストッキングの上からパンティのラインを確かめるようにいやらしく這い回る痴漢の指先…(な、何なのこのいやらしい触り方…)この焦らすような恥ずかしい感覚は否が応でも昨夜のハプニングバーを陽子の身体に思い出させていた。女子高生、新入社員だった時も痴漢にあった事は何度かあるが…昨夜のハプニングバーでの一件のせいで陽子の身体の反応はその時とは違うものとなってしまっていた。(あ、貴方…ち、痴漢されてる…で、でも後2駅我慢すれば…)秀逸に焦らすようにウィークポイントの周りを刺激し続ける痴漢の指を、歯を食いしばるように唇を噛み締め耐える陽子が1つ目の駅を抜けて暫くすると…突然電車はブレーキをかけ停車した。満員の人波は前がかりに倒れそうになり不安の声があちらこちらから聞こえると…車内アナウンスで停車信号との事…
ブチッ、ブチブチッ…痴漢はここぞとばかりにストッキングの股間部分を破りパンティの中へとゴツゴツとした指を侵入させて来た。(う、嘘でしょ…ダメ…は、恥ずかしい…)痴漢はパンティの中に指を侵入させた時、耳元で不敵に微笑んだように聞こえた。なぜならば昨夜から敏感になっていた陽子の身体は、既にパンティのクロッチ部分に恥ずかしい染みを広げており薄々それを自分でも感じていたからだ。目を閉じ時折身体をビクッとさせ唇を噛み締めながら、湧き上がって来る快感に耐える…陽子。(わ、私…こんなところで…ち、痴漢に…は、恥ずかしい…あ、貴方…)必要以上にクリトリスを刺激し、お尻に硬くなった股間を押し付けてくる…痴漢。(い、嫌…そんな物…押し付けないで…)そこには昨夜待ち望んだそれが陽子の柔らかいお尻に食い込むように擦り付けられていた。(か、硬い…)快感に酔いしれそうになった時…電車は突然動き出し目的の駅に到着した。人波に逆らわぬようホームに降り立ち、俊幸に断りを入れ直ぐにトイレの個室に駆け込む…陽子。ビショビショのパンティのクロッチ部分を拭いながら…(わ、私…昨日から、どうしちゃったんだろう?!自慰といい…痴漢でこんなに…)俊幸に何とも言えない罪悪感を抱えつつも、衣服の乱れを直し破れたストッキングはそのままに笑顔で俊幸の元に戻るのであった。
『ごめんなさい…待っちゃった?!電車凄い混んでたね…途中で止まったりして…我慢してたから…
俊幸さん…いつもお仕事通勤ラッシュの中、ご苦労様。感謝してます。
さぁ、お買い物、お買い物…』何かを我慢、誤魔化すように口数の多くなる…陽子。
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