『バレたか…?!欲しい靴があってね…他にも色々と…』陽子は俊幸に甘えるように答える。
朝食を終え出掛ける準備をしていると…
『陽子…今日は、これ履いて行ってよ…』俊幸がクローゼットの奥から結婚当初にプレゼントしてくれた紺色に裾に白いストライプが2本入った私が持ってるスカートの中で1番短いヒラミニを持って来た。
『えっ…別に構わないけど…それ、入るかな…?!』と恥ずかしそうに答えると…俊幸は間髪を入れず…『今日暑くなるみたいだし…キャミはいらないんじゃない…?!』気遣いと見受けられる言葉を発する。
『そうね…ありがとう。もう少し待ってて…』気遣いと勘違いした陽子は上機嫌で…俊幸指定の服装に着替えるのであった。
白いレース使いのブラウスに紺のヒラミニ…ベージュのストッキングに薄いブルーにピンクのリボン、刺繍、白いレースが施された上下の下着…
姿見に自分を写しながら…
(スカート入ったけど…30代には短すぎじゃない?!ブラも昔の女子高生みたいにちょっと透けてるし…)
陽子は恥ずかしそうにスカートの裾を抑えながら俊幸の前に…
『俊幸さん…どう?!こんな感じ…?!』
俊幸は私を見るなり賛美の声を浴びせてくれた。
俊幸曰く日曜日の駐車場は混むという事で私達は最寄り駅まで徒歩で向かった。
俊幸とたわいも無い話しをしながら駅を目指す陽子に、男性の好奇な視線が向けられてる事等知る由もない…
予想に反して駅のホームは…ショッピングモールに隣接するホールでのコンサート客でごった返していた。実はこれさえも俊幸の想定通り…
2人は渋々…ホームに入って来た電車に人並みに飲み込まれるように乗車するのであった。
※元投稿はこちら >>