俊幸の言葉が効いてきたのか…それともこの店の中の異様な雰囲気に呑み込まれているのか…。
妻の表情が変わり始めたことを見逃さなかった。
『どうしたんだ陽子…。そんなに虚ろな視線…蕩けた表情を見せるなんて…。』
妻の中の何かが切り替わったかのように、汗ばんだ身体が全てを物語っている。
「そうだよ…陽子…。目の前のあの男を悦ばせる陽子の仕草が…俺の悦びになるんだ…。」
汗を吸い込んだブラウスは中に着ていたキャミソールをも透かせて、ブラの形や模様までも克明に晒し始めていた。
『こんなにブラを透けさせて…。脚もそんなに開いてパンティまで見せつけるようにするなんて…。』
思いもよらぬ端の変化に戸惑いながらも、心の奥で蠢く悪魔が囁き続けるように俊幸を狂わせていく…。
「いいんだよ…陽子…。身体が火照るのは…自然なことなんだ…。目の前の男を悦ばせる事を…陽子自身も楽しんで欲しいんだ…。そんな陽子を見て…俺も昂りが抑えられなくなりそうだよ…。」
妻の手を取ると自らの股間へと導き、ズボンの上から硬く誇張した塊を示すように…。
震える指先がズボン越しに塊に触れた瞬間、ビクンと跳ね上がった。
「奥様…素晴らしい身体をお持ちですね…。ブラウスの隙間から覗く胸元がとても魅力的だ…。
モットー深くまで…見せていただけますか…?」
マスクの奥のギラギラした瞳が妻の身体を貫くような強さに変わる。
噂では私達が付き合い始める前、高木は何度か陽子にアタックしたらしい…。
以前から妻の身体に欲情し、狙っていた獲物をようやく何年越しかで目の前に念願の姿を見ることができたのだから…。
『たっ…堪らない…これだよ…この姿だよ…。俺はこんな陽子ちゃんの姿を見たかったんだ…。
スカートの奥に覗くパンティ…。こんなパンティを穿いてたんだな…。それに…ブラウスの上から何度もその中身を想像したおっぱい…。真っ白で柔らかそうな深い谷間…堪らないよ…。』
高木はまだ二人にバレていないと思っているのか、妻が前屈みになり谷間を晒す目の前に身を乗り出して覗き込んでいる。
「ほら陽子…目の前の男を見てごらん…陽子の美しい身体に視線が釘付けだ…。あの男を…もっと悦ばせて…俺を楽しませてくれないか…?」
既に開かれた脚の間からなのか…身体中に吹き出す汗なのか…妻の身体からは欲情した雌の香りが強く発散され、それは間近にいる私達だけではなく店内の男達の鼻腔にも届き始めていた…。
辺りから向けられる妻への淫らな視線。
スカートの奥へ…開かれた胸元へ…突き刺さるような視線が妻を襲う…。
全身から吹き出した汗がブラウスをしっとりと湿らせ、今にも湯気が立ち上りそうなほど…。
そんな妻に夫の俊幸はひとつの提案を…。
「暑そうだね…からだが火照って仕方ないんだろう…?そんなに胸元をハタハタさせるほどに暑いなら…キャミを着ているんだから…ブラウスは脱いでしまおうか…。そんなにしっとり濡れたブラウスは気持ち悪いだろう…?」
妻の事を気遣うような言葉を並べてブラウスを脱ぐ事を提案する。そして…。
「そうだ…目の前の男…。あの男にブラウスを脱がせてもらおうか…?陽子が…他の男に脱がされる姿なんて…見たことないし…見てみたいんだ…。
あの男の元に行って…ブラウスを脱がせてもらっておいで…。」
耳元で囁く俊幸は、以前から妻を狙っていた高木が陽子からブラウスを脱がせて欲しいと言われたら…ブラウスだけでは済まないのではないかと考えた。
それでも全くの見ず知らずの男に委ねるよりは、陽子を愛する男に差し出した方が背徳を味わえると思ってしまった…。
【おはようございます。
昨日はすみませんでした…途中まで文章を作りながらいつの間にか眠ってしまって…。】
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