ハプニングバーへ訪れたまでは良かった。
それでもこの場の雰囲気を受け入れかねている妻を如何にして導いていこうか…。
そんな事を考えていながらも、つい最近までは妻に対する興味が薄らぐほどに無関心になっていた自分に気づく。
『ハプニングバーなどと言い出した高木の言葉に苛立ったはずなのに…。
そのあとのトイレでの会話…。
陽子を大切に思っているのは間違いない…。
しかし…晒したいとも思ってしまうんだ…。』
心の中の葛藤のような矛盾が俊幸を惑わせる。
「ほら…見てごらん…あそこの女性…悦びに満ちた表情だろう…?」
抱き寄せた妻の耳元で囁く言葉。
俊幸に促されたように向けた視線の先には男達に囲まれて肌を惜しげも無く晒す女性の妖艶な姿。
その途端、俊幸の腕の中で妻の身体がビクンと震えた。
妖艶な宴を見つめるつまの兵仗は、驚愕の表情も垣間見えるものの、いつしか蕩けた視線を向けるまでに…。
何より妻の変化を感じ取ったのは妻の言葉。
俊幸の脚を開いてみせて…そんな言葉への抗いは弱かった。
真面目な妻だからこそ、無理な申し出には断固として拒否したはず…。
妻の言葉は…。恥ずかしい…。だったのだから…。
助けを求めるような妻の表現でさえも、力なく男の言いなりになるしかない女の弱さが垣間見え、俊幸の昂りの助けに働いてしまう…。
「ほら…目の前の男性が…羨望の眼差しで眺めているだろう…?
あの男は…陽子の胸や…スカートの奥が気になって仕方ないんだろう…。
ゆっくりと脚を開いて…あの男を楽しませてやろう…。
それが俺の悦びにもなるんだから…。」
妻を説得するような囁きも、耳朶をかすめる熱い吐息を織りまぜ、妻の反応を確かめながら…。
観念したようにゆっくりと開かれる膝を眺める。
少し開いては少し閉じ…そんな繰り返しで徐々に開かれていく膝元に男は身を乗り出して覗き込む…。
「やっぱりだ…。奧さんも…エッチな事を期待してたんですね…。
清楚な奧さんにお似合いのパンティが…よく見えますよ…。」
マスクの奥に覗く瞳はギラギラと輝き、これから目の前で堕ちていくだろう姿を想像しながら表現を歪めていた。
その妖しく淫らに歪んだ口角…。その表現を見た瞬間、居酒屋でハプニングバーの話を始めた高木の表現を思い出した。
『そうか…この男…。どこかで聞いたような声だと思ったが…。
高木点お前だったか…。』
声色を変え、普段よりも落ち着いた物言いと言葉遣いに惑わされていたものの、その表情が確信へと導いた…。
『今日、俺達が訪れることを店から聞いて…それで先客の振りをして…陽子を見る為に…そう言うことか…。』
苛立ちはもちろんあった。しかしながら一度は怒りを感じた相手に大切な妻を晒すという背徳行為が俊幸の理性にブレーキをかけ、淫らな心が加速していく…。
「ほら…前の男に…陽子のパンティを見られてるぞ…。あんなに身を乗り出して…スカートの奥を覗き込んでるぞ…。」
俊幸の囁きにも身体を震わせるものの、自ら平井田脚を閉じようとはしない。
そんな事を様子を眺めながら…。
「あの男…さっきから陽子の棟元気にしていたの…わかってただろう…?
ブラウスの下の…陽子の胸…。そんなに汗を掻いて…ブラウスが張りついて透けてるじゃないか…。」
汗ばむ身体がブラウスを吸い寄せ、薄らと透けさせていたブラをハッキリと浮かび上がらせていた…。
「陽子のブラが丸見えだ…。男の視線…スカートの奥と胸を…忙しく泳いでいるのがわかるだろう…?
男を…もう少し悦ばせてやろうか…。
ブラウスのボタン…ふたつ外してみようか…。
さっきここに来た女性みたいに…旨の谷間を…あの男に…。」
囁きながら舌先を耳朶に擦りつけ、妻に刺激を与えながら冷静な判断ができないよう仕向ける…。
【こんにちは。
パンティと言う言葉は何故か淫らに響きますね…。僕もイメの世界では好きな言葉です。
今日の下着…そんな感じなのですね?想像すると萌えてしまいますね。
このあとは…もしかしたら夜になってしまうかもしれません…。】
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