真っ暗な店内でも嫌がようでも微かな淫靡な音は陽子の耳にも届き、聴覚が刺激されこの暗闇で行われてる行為を安易に想像させられた。
『と、俊幸さん…?!』
不安とこれから何が起きるのかという恐怖が陽子を遅い握る手に力が入り身体を小刻みに震わす…
『本当に…大丈夫だよね?!』(見学だけだよね?!)俊幸に確認をしていると…先程席まで案内してくれた女性がファーストドリンクを持って来てくれた。
ソファーの前のローテーブルにカクテルを置く時…セクシーなバーテンダー衣装の女性の開いた胸元から真っ赤なブラと深い谷間が露わになった。思わず固まり凝視する2人…(凄い…見えちゃってますよ…)心の中で呟く陽子の手は更に汗ばみ緊張感を俊幸にヒリヒリと伝える。(えっ…誰かがこちらに…?!そ、そんなの聞いてませんけど…)
『俊幸さん…さっきの女性の胸、ガン見してなかった?!もう…』
少しヤキモチを焼いたかのように握った手の平をつねるような仕草をしながら…
『それと…見学だけじゃないの?!』今度は少し呆れたように聞き返していると…
先程女性が言っていた男性が2人の目の前のソファーに腰を下ろした。陽子は緊張の余り恥ずかしそうに俯き、低いソファーのせいで若干捲れ上がってしまったスカートの裾を直しながら姿勢よく座り直す。(目元はマスクしてるんだ?!常連さん?!)慣れた感じの優しい話し方に少しの安堵を感じた。(そ、そんな…綺麗だなんて…)最近、俊幸さんにも言われない褒め言葉に思わず笑みを浮かべてしまうのも束の間…
『それに奥さん…そんなに真面目で清楚なふりしてエッチが好きなんでしょ?!
ここに来るご夫妻は大概…ご主人が大事な奥様を他人に遊ばれてる姿を見たいが為にいらっしゃるんですから…
違いますか…ご主人?!
奥様もその持て余る身体を解放して楽しめばいいんですよ。
ほら…周りのように…』
暗闇に慣れて来た陽子の目には肌けた女性の白い肌が光って見えた。
(そ、そんな…私、どうなっちゃうの?!)
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