「ぁ゛っ、ぅ、ぐぅぅ、ぅ、ぅぅっ!!」
「汚ねえ声聴かせるなッ、クソガキッ!ママにチクるぞ!!」
尻穴にアナルパールを詰め、ゆっくり引き抜かれる。
これを何度も繰り返され、恐怖や痛みで声が出てしまうが、その度に尻を叩かれ、「ママ」の名前を出して脅される。
必死に歯を食いしばり、声を漏らさないように耐えながら、自分から腰を突き出して尻を差し出し続けた。
「はぁっ、はぁ…っ、も、もっと、お尻を虐めて…ください…っ」
次は自分でアナルパールを詰めて思いっきり引き出したり、極太のディルドを挿入されたり…。
それでもなお、母にいい報告をしてもらうために、引き攣った笑顔で心にも思っていない、むしろ真逆なセリフを口にした。
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「はい…っ!私、本当はもうママは迎えに来ないんじゃないかって疑っていたんです…。よく叩かれたり、叱られたりして、悪い子だったので…。」
だんだんと心が折れかけていた頃、吉田と出会い、そして母が迎えに来る希望も見えてきた。
ありえない嘘だとしても、メイの目の奥はキラキラ輝いていた。
「しゅーくりぬ…?とは、なんでしょうか…?」
シュークリームなんか当然みたことも食べたこともない。
聞き慣れぬ単語に少しだけ緊張してしまった。
(吉田さんはそんなことしないと分かってても、この間変なの食べさせられたのが…。うぅ、トラウマが…。)
先週頃の客が、わざと腐った食べものや、下剤の入ったものを食べさせる客がいて、どうしてもそれがよぎってしまった。
紙袋から取り出されたシュークリームを手に乗せ、まじまじと眺めた後、小さな口でかぶりついた。
「〜〜〜〜ッ!?!?美味しいっ!!美味しいっ、甘いっ、すごいすごいすごいっ!!」
サクッとした生地、中に詰まったカスタードクリーム。
口の中に甘みが広がり、一口食べた後、止まらずに二口、三口、あっという間に食べ切ってしまった。
ほっぺにクリームをつけたまま、ソファの上で飛び跳ねて、喜びを伝える。
「ぃっ、痛…っ、ぁつつ…、お尻怪我してたの忘れてた…。ね、ねえ、吉田さん…っ、これ…。…あ、やっぱりなんでもないです…。」
飛び跳ねてすぐ、鞭痕だらけの臀部に鈍痛が走り、すぐ顔を顰めて照れ笑いを浮かべる。
一瞬何か思いついて吉田に言おうとしたが、すぐ小さく首を振って撤回した。
…が、今度はハッとした表情になり、抱きつく勢いで顔を近づけ…
「ち、違うんですっ。あの、もしよかったらみんなの分もくださいって言おうとしたのですがっ、みんなで食べるってなればこっそりバレないようにしなきゃ怒られちゃうので、でっ、その、でもちっちゃい子も多くて、こんなに甘くて美味しいもの食べたら、きっと騒いでお店の人にバレちゃうから、やっぱりいいですってことですっ!」
(さっきは私の考えをちゃんと言わないから、吉田さんを怒らせちゃったから…、もうあんな風に嫌われたくない…)
必死に、一呼吸で一気に考えたことを伝える。
じゃあ、とさらにシュークリームの包を渡され、バクバク口に入れていく。
口に詰め込むように大口を開ける食べ方はお世辞にも綺麗とは言えず、教育の足りなさを窺わせる。
小学校にもまともに行っていないにも関わらず、語彙力や事態への順応の速さをみるに、幼さは残っていても地頭は悪くなく、それだけに本来の教育が受ける機会があれば…、と思ってしまう。
「はい、吉田さんも食べてください…っ。…えっ、ダメですっ!私一人でこんなに美味しいもの、独り占めしたら、それこそ悪い子ですっ!幸せなことがあったら、誰かと分け与えるものですっ。」
メイのために買ってきたシュークリーム。
吉田は遠慮するが、頑なに譲らず、包みを開けて、吉田の口元に突き出す。
剥がされた生爪が痛もうが、吉田に食べて欲しくて、さらにずいっと突き出して食べさせた。
「…ふふっ、私大好きになっちゃいました、シュークリヌっ。二人で食べれば、もっともっと美味しいですねっ!」
超人気店ということではなく、街角のケーキ屋さんで買ったシュークリーム。
くすくす笑い合いながら食べるこのシュークリームが、一番美味しく、幸せな時間だった。
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