(よくお客様に褒められる…か…)
メイは身体を寄せ包帯が巻かれた手を股間に伸ばした。
これまで癒やされたはずのメイの笑顔が営業スマイルのように思えた。
(そうだよな…俺が勝手に思っていただけでメイは娼婦…なんだよな…俺に見せた笑顔だって…ここで生きてくためのもの…俺だけじゃなくて他の客にも…)
メイの吉田への気遣いは、吉田に伝わることはなく、かえって吉田を疑心暗鬼にさせネガティブな方向へ向かわせる…
(バカみたいだな…俺…ひとりで…メイを助けたいとか英雄気取り…何にもできないのに…)
「そ、そうだね…じゃあ…やってもらおうかな…」
ここは娼館…吉田とてそういう行為をすることを考えなかったわけではなかった…メイとそういう事もと思ったこともある…
メイの話を聞いて萎えたのも事実だったが、酷い仕打ちを受けても明るく笑うメイを少しでも守ってやりたいと思う気持ちが大きかった…
吉田の中で何かが崩れ、出た言葉だった。
メイは「はいっ!」と笑顔で答え、包帯が巻かれた手で器用に吉田のズボンを脱がせていく…手慣れたものだと吉田は思った。
(高い金を払ってるんだ…やらなきゃ損だよな…やってやるっ!)
メイに脱がされた時にはダランとしていたペニスだったが、気持ちを吹っ切ったことでペニスは膨張をはじめる…
メイは吉田のペニスに舌を伸ばした…それはどの客にもする行為だったが、義務でするものではなく気持ちを込めたものだったのだが、吉田にそれは伝わることはない…
(す、すごいな…やっぱりプロか…)
メイの舌にいきり立つペニスとは裏腹に冷めた視線を向けられていることにメイは気づかずにいた…
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