「あはは…うん…それでいいよ…でも「様」じゃなくて「サン」でいいから…」
様呼ばわりも何かしっくりとこない…金を出す客とはいえ…
「そ、そんなに謝らなくてもいいから…そんなことより手…痛いんだろ?
」
猫の尻尾を指でカチッとした瞬間、かなりの痛みが走ったようで、メイはボールペンを床に落とした。
たかがボールペンを落としただけ…それなのにメイは、とんでもないことをしでかしたとばかりに必死で謝る…これもここで染みついたことのひとつなのであろう…
(どんなことをされてきたんだ?この子は…いったいいつからここに…?)
吉田の頭にまたあの疑問が浮かんだ。
聞いていいものなのか…迷った末に吉田は口を開いた。
もっと知りたい…この子のことを…
「メイちゃんってさ…どのくらいここにいるの?あっ…言いたくなかったら言わなくてもいいから…」
わかりました。次当たりからそういう場面に持っていこうと思います。
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