「メイちゃん…久しぶ…」
部屋に入ってきたメイに声をかけかけた吉田は言葉を失った。
お辞儀をし顔を上げたメイの片目は包帯に覆われていた。
それだけではない…身体の前で組んだ手の指の先にも包帯が巻かれていた。
キズもの…受付の男が言った言葉を思い出した…ここで言うキズものとは、こういう意味だったのだ。
「ど、どうしたの?だ、大丈夫?挨拶なんかいいから…こっちに座って…」
吉田はメイに駆け寄ると背中に手を回しソファーに座らせる。
「こんなひどいケガだったんだ…受付でキズものになってるって言われたけど…指名しても構わないって…だから大したことはないかと思って…もしかしたら休んでたのかい?俺が指名したから無理をして?そうだったらごめん…」
メイは首を横に振った…客の相手はしていないが、裏方の仕事があったと告げ、また指名してくれて嬉しいと笑顔をみせた。
メイのことをよくは知らないが、その笑顔と言葉に嘘はない…吉田はそう思った。
「そうか…ならこの時間だけでも身体を休めるといい…またこの前みたいに話し相手になってくれればいいから…」
ふたりは前回のように話をはじめた。
話をしながらもメイの包帯が気になって仕方がない…聞いていいものなのか散々迷った挙げ句、吉田はケガのことをメイに尋ねた。
「こんなこと聞いちゃダメなのかもしれないけど…そのケガ…やっぱりここの客がやったの?」
メイは小さく頷くと口を開いた…
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「もしもし…なんか用か?俺今、忙しいんだけど…えっ?どこに居るのかって?ソナだよソナ…ムシャクシャしてたから憂さばらしに来てんよだ…だけどよぉ…ユウナとやろうと思ってたんだが予約が入っててよぉ…メイしか空いてねぇんだよ…えっ?メイだよメイ…チビのいつもヘラヘラ笑ってるバカ女…そうそうソイツ…仕方ねぇから適当にやって帰るつもりだったんだけど…メイのヤツ…口に出した俺の精液を吐き出しやがって…頭きたから今罰として俺のチンポを口に突っ込んでんだ…オイッ!ジタバタしてんじゃねぇよ!ジッとしてろっ!このクソがっ!」
かかってきた電話をとった男は、ソナの常連客のひとりだ。
正座をさせたメイの髪を掴みいきり立ったペニスを喉元にまでは押し込んでいた。
息ができずにうめき声を上げるメイを怒鳴りつけたのだ。
「コイツ…息ができなくてもがいてやがる…はぁ?死ぬかもってか?いいじゃん死んだって…あっ…ホント動かなくなったわ…マジ死んだかも…またあとで電話するわ…おぅ!じゃあな…」
息かできなくてもがいていてメイ…苦しさから客の腰を掴んでいた手が力なく垂れ下がる…
男がメイの口からペニスを引き抜くと、ほんの少しの間のあと激しく咳き込んだ。
「なんだ…生きてるじゃねぇか…つまんねーほれつ!もっかい咥えろ!こんど吐き出したらマジて殺すかんな…」
男は再びメイにペニスを咥えさせると激しく腰を打ちつけ、根本まで押し込んだままにする…我慢していたメイだったが、無意識に空気を求めもがく…その時メイの爪が男の足を引っ掻いた。
「テメェ~引っ掻きやがったな…ふざけんなっ!」
男はメイの顔面に拳をふるった。
「あとでその爪…毟り取ってやるからな…覚悟しとけっ!」
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「も、もう…もういいよ…もう話さなくても…」
あまりの酷さに聞いていられず吉田はメイの話を遮った。
ここではこんなことが日常茶飯事として行われている…メイはここで働く嬢なのだと思い知らされた…
ここまでで何か問題等はありませんでしたか?
気になる点があれば遠慮なく仰ってくださいね。
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