(周りには聞こえないが隣を歩く楓から濡れた音が小さく聞こえてくる。…抱き寄せられた刺激と男たちからの卑猥な視線は楓の身体をさらに熱くさせていた。
興奮からしっとりと肌が汗ばみ、それが余計にワンピースに体のラインを浮かび上がらせる結果となっていた。
そんな楓を連れて歩く優越感に浸りながら改札を抜けると、学校があるのとは逆の改札口へと向かう。
学校側の改札口はどこか閑散としていて、周辺にある大学等のスクールバスのターミナルとなっているせいで静かであるが、反対側の改札口は駅ビルや飲食店街など賑やかで人通りも多かった。…そんな中を好奇の視線を浴びながら歩く二人。その向かう先にはコインパーキングがあり、その中にある1台向かって修一と抱き寄せられている楓が歩いていく。)
『たっぷりと楽しめるところに連れて行ってやろうと、事前に停めておいたんだよ。……楓は助手席に座ってくれ。』
』
(ふと楓は見覚えがあるような気がしたが、街中ではかなり多くの台数が走っている車種なので気のせいかなと感じる。…自宅前にある修一の家の車庫に停まっている車なのだから毎朝見ているのだが、ナンバーまで覚えていないし、何よりも自分を性処理便器にしている男が自宅前に住んでいる修一とは結びつかないでいた。)
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