「今度の新しい音楽の先生って…むちっとしてて美味しそうだよな…。」
新任教師に興味を示す生徒会副会長の山崎伸也。
何か近寄る為の接点を模索しながら瞳の奥に隠したギラギラした視線を浴びせ続けていた。
「なかなか弱みって見つけられないもんだな…。」
日々監視するように意識を向け続けていたある朝、電車の中で痴漢に遭ってしまった先生を見つめていた。
『マジか…。』
見かけ通りの大人しい性格故か、痴漢の手は次第にエスカレートしてパンツのファスナーを下ろすと、その中へと消えていった…。
『真奈美先生が痴漢に…。』
自分が手に入れようと企んでいた先生を痴漢に凌辱される様は見ていて気持ち良いものではなかったが、今後のためにと一応スマホで撮影をしておいた。
電車から降りると逃げ出すように足早に立ち去る先生を追って学校まで辿り着くと、更に気づかれないように後を追うと、普段あまり使う者も居ないトイレに人目を気にしながら入っていく後ろ姿を見つめる。
『なんでこんなトイレに…?』
不審に思いながらも、何かあるのではと踊る心を抑え音を立てないようにトイレに忍び込むと、ひとつだけ扉が閉まる個室の隣の個室へ…。
『さすがに古いトイレだな…。穴だらけの壁って…コレは覗き穴って事か…?』
隣の個室とを隔てる壁には複数の小さな穴があいており、隣の個室の中を覗く事ができた。
すかさず小さな穴にスマホを翳すと、隣の個室の先生の姿を撮影し始める。
『マジか…。』
何かを確かめるようにパンツのファスナーを下ろすと、差し込んだ手を股間に運び、取り出した指先には糸を引くほどにヌルヌルとした潤みが…。
そしてパンツを下ろし下着を下げると潤みの根源を絶ちきるかのようにトイレットペーパーで拭い、大きなため息をついた…。
『よしっ…コレなら…。』
思わぬ姿を捉える事ができた伸也は、心の中で叫びながら小さくガッツポーズをしてしまう。
放課後…。
職員室に訪れると、真奈美先生に近寄り…。
「先生…。ちょっとお時間いただけますか…?」
そう言って、誰もいない生徒会室に誘い込む。
「先生…僕の見間違いかもしれないですけど…今朝、電車の中で痴漢に遭ってませんでしたか?」
下心が見透かされないよう真面目な表情で問い掛ける。
トイレの中での動画が手の中にある為に、ここで言い逃れられても、その先には逃れる事のできない決定的な証拠を持っているという強みが、伸也を逆に冷静にさせていた。
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