「ぁ…う、うんっ!…」
徐に呼び捨てにされた陽はそれに気づいたかの様に微妙に反応する。
特に動揺はしていない様だがこれまでとニュアンスが違ったのだろう。
「ぇ……ァ…ん…」
二択を出された陽は思わず声が詰まっている。
それもその筈。その内容はどちらも少女が口に出す様なものじゃない。特に前者は…
陰湿な提示… どちらを答えても少女にとっては羞恥心を掻き立てられるどころではないもの…
しかし、この素直な少女なら……答えるだろう…どちらかを…
セックスをある程度理解している陽なら恐らく後者。思いやりのある性格なら尚更。本来彼氏には精一杯尽くす彼女になるだろう。
……しかし…もし、前者なら…
貴方はどちらを期待するか。もし、「そっち」なら……男として、これ以上ない体験が出来るのだろう…
「それは…やっぱり…気持ち良くなってほしいから……二つ目の方……だよ?…」
…それはそうだろう。
あくまでこの子はセックスというカップルの行為に対し自分なりの疑問をもっていただけ。
そこからフェラチオという異質な行為の存在を知り、その信じ難い内容に懐疑的だった。ある種セックスの様なものだと知り、受け入れた…
あくまでフェラチオ=セックスの代替え行為という意識なのだろう。
いくら良い子とはいえ…そんな事はある筈がないのだ。
「…でも…」
!?
「ン……その…なんていうか…ン…
……ちょっと…ン……してみたい…っていうか…」
!?
「(チラッ…チラッ…)
…舐めてみたい…っていう気持ちも……ン……あるん…だ…」
!?
「ァ…ん……」
陽は顔を真っ赤にし、再び俯いてしまう…
この子は…
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