状況が状況なら、陽を快活な少女からしおらしさを感じさせる少女へと変貌させてしまったようにも見える。
俯きがち、赤面するその表情はやはり、事が如何に非現実的であるかを理解しているのだろうか。
労い、そして感謝。
これから起こることは概ね…、いや、ほぼ男にとって都合の良い展開でしかない。
しかし、陽の口から発せられるその言葉たち、それはまるで「自分の我儘」に付き合ってくれる大人への敬意ともとれる言葉だ。
-館花…。
本当に君は、この子にいい教育を施したのだろうね…。
わかるかい…?君の娘は、ちんぽを舐めることに興味を持ち、そしてその相手に感謝をしているんだよ…?
感謝したいのはこっちの方なのにさ…。
こうなってしまったらもう後には引けない…、だって、君の娘が…陽が求めているんだ…。
ここで終えたら彼女が悲しむだけ…。
俺は君の娘を喜ばせたい…、良いだろう…?館花…。
知らないところで大人になる娘を、祝福してやってくれよ…。-
陽の労いとは関係のないところで零れる笑み。
当然、友人である陽の父親、に対してそんなことを考えているなど、露とも知らないだろう。
少しの間から、問われるのは次の自分の行動について。
当然、最終的にはモノを口に含むということを理解はしているだろう、しかしそれまでの流れは別。
どういう道筋をたどるのが最も一般的なのか、当然知るはずもない。
それが嘘か真かの判断する材料すらないのも当然。
男はベッドに腰を掛けたまま、そっと陽の髪を撫でるように頭に触れると、
「緊張しなくても大丈夫…、俺がちゃんと教えてあげるから。
さっきまでの明るい元気な陽ちゃん…いや、陽でいてくれたらいいからね?」
二人の関係性が一歩先へ…、いや、一歩下へと堕ちたことを意識させるように。
男の口から出る呼び名は、敬称がなくなる。
「どうするか…の前に一つ確認するね…?
陽は、ただちんぽを舐めてみたいだけ…なのか。
陽の口をつかって、ちんぽを気持ちよくすることが気になっているのか…どっちなのかな…?
それによって、どうするかっていうのは変わっていくんだけど…。」
陽の心中、真意を探るような意地悪い言葉。
しかしそれは一見して、陽への配慮でもあり、誤解を招かないようにするための確認でもあった。
前者であればただモノを晒し、好きに舐めさせればいい。
後者なら少し話が変わる。
口での愛撫とは、フェラチオとは…そんなことを一から教示していく必要がある。
興味がありながらも詳しいところを知る由もない少女に、一から…、少し脱線した嘘を交えながら楽しむこともできるだろう。
どちらを選んでも都合は良い。
大事なのは、出来る限りこの関係を継続させること。
さらには、父には打ち明けることのできないことを晒せる関係を築くことだ。
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