翌日、私は竜崎を2人きりになれる面接室に呼び出していた。もちろん昨日の事についてだ。あの後家に帰ってから一晩私は悩みに悩んだ後あるいつの結論に達していた、絶対に許さない、と・・・。
「竜崎さん、呼び出された理由は分かっていますよね?昨日の事ですが…私は絶対に泣き寝入りなんてしません!この事は上層部に報告してしかるべき処置を検討して貰います。…ただし、私も鬼ではありません、もしあなたが昨日の事を深く反省し自分から組織を辞めるというのであれば貴方の今後の事も考え今回の事は誰にも口外しません。さあ!選んでください、懲戒解雇がいいか、自主退職がいいかを。」
私は淡々とそう伝えると決意を込めた鋭い視線を竜崎に目に向ける。昨日冷静に戻った私が至った決意だった、竜崎に反逆されて昨日の事を皆に言いふらすかも知れない、だけどそれ以上に昨日の事は許せないしそれに私が少し恥ずかしい思いをするだけでこれから先同様の事が起こり他の女性が被害に遭う事を防げる、それに私の方がこの組織内では彼より立場が上だし私と彼の普段の行いの差から上層部がどちらの方を支持するかは自明の理だった。
「恥ずかしい思いをさせれば女性はもう黙っているしかないとでも思いましたか?私はそんな事はしないしあなたが昨日私にした事を私は絶対に許す気はません!さあ選んでください、自分の今後の行く末を!」
※元投稿はこちら >>