〘愛しの相棒さん、本当に貴男、その女(ルチア)に興味なくって?挿れるだけなら突っ込んでしまえばいいわよ、柔肌に処女なんて面白いじゃない……?
ごめんなさい、ジョークよ、こんな下等な者に貴男の大事なモノを挿れるなんて私が許せないわ。
ルチアを王女に会わせてね、貴男がリリスに命じた事も私の手中よ、勇者に〝今の魔王の子種を仕込んでから〟色欲狂いにしたいわ…、だって楽しそうじゃなくて?〙
ヨハンセンから説明…、それ以前にリルベルから送られてきた意識を感じ取っている、無論全てを把握している。(リルベルとヨハンセンは二人だけでテレパシーが出来る。)抱きしめ包み込みながら。
「ルチア、大変なことに遭ってしまわれたのですね、同情は致しますが…、私(わたくし)ならば辱めを受けるくらいならその場で舌を噛みます。」
「王女様、恐れながら申し上げます、私は修道女でございます、自ら命を……。」ルチアの言葉を被せ気味に王女が話す。
「ルチア、私、民衆の前に立つことがあります、その時に民衆の視線が私に集中します、民衆から注目されることの喜びを知っております。(微笑む)
有り難いことに私に好意的ですが…、尊厳を汚してまで命有ろうとは思いませんし民衆も望んでいません、私もそう思っております。
神と尊厳とどちらが重要なのでしょうね、それにルチアは皆に見られてるのがお好きなようですが……。」
王女に変化したリリス、サキュバスは床に目をやり修道女ルチアを追い詰めていく。
「そのマントの下、ブラジャー以外のもの何も身に着けていらっしゃらないのですが私の見える限りの事を申しますが一つしか齢が変わらないのに何故、ルチアは陰部に毛が生え乳房と臀部は大きくなっているのでしょう?私の体はその様なようになっていません。」
「王女…様に申し上げます…、齢で体の変化があるものではございません…、他の者と違いがございます。」
「そうなの?…でも貴女、座ってる下見てみなさい、水溜りが出来てますよ…、見られる喜びがそれを表しているのではないのでしょうか?」
王女の顔を見ていたルチアは視線を椅子、床へと落とすとそこには粘り気のある液体が溜まっている。
「ヒャアッ!何故、何故、何故何故何故…、姫様、お助けください……。」
「助けてあげるわ…、私が……。」
ゆっくりゆっくり顔を近づけ唇を奪い舌を絡め〝今の魔王〟の分身の一部をルチアに受け渡す。
声だけで呼ぶ、そう聞こえない声で酒場に居るフアナが椅子に凭れ掛かり焦点定まらぬ目をしヨハンセンを呼ぶ。
「(ヨハンセン!私はここよ!早く来て頂戴!………ヨハンセン!何をしてるの?早く助けなさい!)」
「(あらあら、フアナ、貴女はまだ知らないのね?)」
馬車の横に座るリリスがルチアに凭れ掛かる映像と共に脳へと流れ込んて来る。
「王女様……?」
「何でもないわよ、…私、父にもヨハンセンにも話せないでいる悩み事があるのです、修道院へ到着した後、話を聞いてくれますか?」
「勿論でございます。」
何度かのディープキス途中にヨハンセンとメルヒスが馬車に乗り込んでくると。
「ヨハンセン、勇者殿!助けて!修道女が乱心しております!」
「な、な、何を?」
マントを羽織って愛液を垂れ流している修道女と国王の次の権力者の婚前前の性的知識のない王女のどちらを信じるか判りきっている。
〘愛しの相棒さん、勇者がルチアに対して疑心暗鬼になってもらうのもこれまた一興よね、こちらの王女にも子種を蓄えて栄養を送らないとなのよ、最初の栄養はヨハンセンにする?勇者にする?考えておいてね?それでは後ほど、修道院で逢いましょう。〙
これから旅を共にしなくてはいけないルチアの王女が作り上げた偽りの乱心、呆然とする勇者は声を上げられずにいる。
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