「映像コピー魔石?何に使うのか見当ついているけれど…、どうせ貴方と私以外には本物の王女の声は届かないのだから回復魔法を使っているのが
人間の時だったベルの姿に見せようかしら?子が腹から出て僅かな時だけ生命はあるのだから
王国国民にフアナ王女の気が触れたと思わせるのもいいわ。
居ないはずの人間のベル、魔族の私が姿を見せると指を差し…、王女の事だもの「ベルがこの女がベルよ!」とでも言うでしょう。
哀れみの対象になり気が触れたと幽閉され直ぐに子に喰われ生命果てるでしょう。
前王に会いに行ってしまうの?寂しいわ…、眠りにつく前までには戻って頂戴ね。」
ヨハンセンの頬を触るとヨハンセンは…?
−−−キールの酒場、フアナ−−−
「(何よ、この魔石は!ヨハンセンは私の声聞こえているはずなのに一瞥もせず霧の様に消えてしまうし……、映像魔石?…コピーだけど映像は本物の様ね。)」
部屋に映し出されるのは勇者が起こした残虐非道で卑劣な行い動かぬ体、届かぬ声で叫び暴れている王女。
「(嘘よ、嘘!…ルチアにもメルヒル様は手を出したの?子供に…まで…?婚約者の居る女性…、既婚者…。
嘘、嘘よ!魔法使いがメルヒル様の後ろの穴に何やら入れているわ、声を上げて喜んでいる様にも見えるわ……。)」
−−−大公、ベルの養父母家族の親友達−−−
〈メルヒルの噂聞いたか?やはりベル様は無実だったのだな。〉
〈聞いた、酷いものだな、私達はベル様の所業で大公夫妻が処刑されてしまったと思ってしまった。〉
〈私は何と愚かな、ベル様を罵ってしまった。〉
〈それは…、王族が正聖女のベルの関係者を全てを……、私達の親友である大公と夫人達までもが処刑されてしまったからで…。〉
〈ベル様は許してくれるだろうか……。〉
〈謝る相手が居ない今、謝罪はメルヒルが起こした残忍な所業を拡める事ではないか?〉
〈あぁ、夜会まであと二日、それまでに高貴な者達だけではなく庶民にも拡めなくてはならない。〉
−−−前王と側近、家臣−−−
ヨハンセンの戻りを待っていると執務室にテレポートしてきたヨハンセンに……。
〈貴殿はメルヒルの噂を知っているか?〉
〈前王、いきなりでは何の事かとヨハンセン殿もお困りになります。〉
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