ーーーーーーーーーー回想魔法後 ルチア---------
「リルベル様は正聖女ベル様だったのですね……なんとお労しいことでしょう…」
リルベルの前に跪き、その靴に口づけるルチア。そして決心したように、
「私の貞操を奪ったばかりか、正聖女ベル様に対して、このような酷い、惨たらしい仕打ちをした勇者メルヒルを絶対に許すことはできません。ハイル様と共に喜んで、正聖女ベル様に仕えさせてください。」
「あらそう、私に仕えるってことは、ヨハンセンにも仕えるってことよ。そして王国や今まで貴女が奉仕してきた修道院を、裏切ることになるかも知れなくてよ。良くて?」
「はい。ヨハンセン様は正聖女ベル様を復活させてくれた方です。勿論ベル様と同様に仕えさせていただきます。」
「分かったわ、ルチア。宜しくね。それと私が正聖女ベルであったことは、当分の間秘密。特にメルヒルの前ではね。それと一緒に旅してるベル、本当はオートマタというんだけど(笑)彼女も魔の者、私たちの仲間ですから、頭に入れておきなさい。」
「分かりました、リルベル様。それで私は何をすれば?」
「それはヨハンセンから聞いて。」
リルベルが一瞬目を閉じると、次の瞬間ヨハンセンが姿を現す。
「ルチアよ、仲間になってくれるみたいだな。」
「(あれ?ヨハンセン様。どこから?……いいわ、私はこれからリルベル様・ヨハンセン様に仕えると決めたの。お二人は魔国の方。何か不思議な力をお持ちなのでしょう。これからは何が起きても驚かないことにするわ。)はい、ヨハンセン様。宜しくお願いいたします。」
「今までリルベルにもちゃんと話していなかったが、良い機会だから、ここで私の目的を話しておくことにしよう。ハイル、オートマタも聞いておいてくれ。」
「「「はい。〘はい、ヨハンセン様。また、勇者が私の乗っていますが、意識はそちらに。〙」」」
「(オートマタ様?ここにいらっしゃらないのに?……私って駄目ね、何が起きても驚かないって決めたばかりなのに。)」
徐に口を開くヨハンセン。その話は自身の歴史を語ることにも。
「…というわけで、人間国を前国王が、魔国を前魔王が統治していた時には、両国の関係も良好だったわけだが、時代が変わり、表面上は繕ってはいるが、両国の関係は一触即発の状況。」
「そんな…全面的な争いになっては、民に多大なる犠牲が……」
とルチア。
「前魔王も前国王も私も、そんなことは望んでおらんから、ベルの復讐心を知り、今回の計画を思いついた。現魔王はメルヒルの手によって処刑され、現国王及びメルヒル、それにプラスして騎士・魔法使いは民達及び私達の手で、一捻りと……」
「で、でも今回の旅は魔国よりはるか手前の、山の祠にある青い百合と青い石を取って来ることが目的だったはず。それに現国王と現魔王を失った後の両国は?」
「青い百合と青石なんて、只の目くらませ。本当は魔国の守りを調べるのが隠された任務。それを耳にして、魔国に連絡を入れたが、現魔王は、それならばこちらから攻め入って滅ぼすまで、とか言って、民の犠牲など全く気にかけておらん。それで嫌気がさし、代替わりが必要と思ったわけだ。
前国王にはもう一人の血筋フアナ王女がいたのもラッキーだった。フアナ王女のお腹には、前魔王の精が入り新しい命を宿している。その子が産まれることにより、両国は文字通り一つの国として生まれ変わる。フアナ王女は、その子供を産んだ後には、産まれてきた子供によって、生を奪われるだろうがね。」
「でも、ヨハンセン様。現魔王様はヨハンセン様の叔父上様では?」
「叔父にも少し思うところがあってね。なにせ父の事を騙して、魔王の座を掠め取っているから…」
「少し長くなったが今回の目的だ。ルチアにはメルヒルのことを完全に闇落ち(色欲落ち)させて欲しい。まあ、もう落ちてはいるんだが、這い上がるのが不可能なところまで落としてほしい。」
「それは、メルヒルに抱かれろと?」
「簡単に言ってしまえばそうなんだが、最後のピースはハイルがメルヒルに打ち込む。ルチアにはメルヒルに尻穴を責められる感触を覚えさせてほしい。」
「(ハイル様がメルヒルに?尻穴を責める?何のこと?)」
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