〘麗しの君には、みなまで言わぬとも、わかってもらえると思ってのいたが。やはりこういうことは、人間共を見習って言葉にしたほうがよいということか(笑)
フアナ王女の様子を伺いにというのは、自分を偽るための方便。麗しの君に逢いにというほうが、目的の比重の大半さ。〙
そうテレパシーで話した後、フアナ王女(リリス)を王宮に送り届けて前国王への報告も済ませて、一度自分の宿舎にと宛がわれている家の戻ったヨハンセン。
家の玄関ポーチには、少し大きめの平たい直方体の箱一つ、長めの小さい直方体の箱一つ、小ぶりの立方体の箱二つが置かれていた。
箱にかかれた文字を見て
「早いな、昨日の今日でもうできたのか…時間の流れが違うとはいえ、流石だ…」
家に入り箱の中身を確認したヨハンセンは、箱四つをあばら家に瞬間移動させて自らもそこにテレポートする。
ベルに復活魔法を施したあばら家、その後自らをリルベルと名乗り始めたベルが、内装を直したあばら家で
「ここは人間国と違って流石に寒いな。」
ヨハンセンが指を軽く振ると、火が灯っている暖炉が壁際に、部屋の中央には大きめのテーブルが出現する。
箱をテーブルの上に異動させたヨハンセン、
「これで良しと。今度来る頃には部屋の中も暖まっているだろう。」
そう独り言ちると、リルベルがいる酒場の前にテレポートするヨハンセン。酒場の扉を開けると、
「おぅ、キース…この前はいい目の保養になっただろ(笑)?リルベルはいるか?」
奥にいた酒場の老爺にそう声をかけると、
「ヨハンセン様…この前は久しぶりにいいもの見させてもらいましたわ。一瞬若かりし頃のこと思い出しまして(笑)。リルベル様は奥に…」
そう言うとカーテンを指し示す。
ーーーーーーーーーーパーティ一行---------
たまに出現する下級モンスターを、ハイルの剣やオートマタの攻撃魔法などで撃退して、〇〇山への歩みを進めるパーティ一行。
今度もモンスターに最後の止めを刺した後、
「(ハイルもベルもなかなか従順だな。誰がパーティのリーダーか弁えてるし。しかしベルのあのおっぱいの揉み心地、最高だったな。俺の手で感じてたみたいで、これがこんなに縮こまってなきゃ、一発お見舞いしてやるところだったんだが…計算外はルチアなんだよな。ルチアの奴いつもハイルのそば離れないし、ルチアが色目使ってるのに、ハイルは気が付いてない。ルチアは余程たまってると見てるんだが。)」
自らの股間を軽く押さえ、そんなことを考えていたメルヒルに、
「メルヒル様、このモンスターたんまりとピーチ(通貨単位)溜め込んでました、これで次の村でも色々と買い物できそうです。」
とハイル。
「そうかそれは良かった。じゃ次の村では久しぶりに、宿に泊まろうか。俺とハイルはまだしも、女性二人はそろそろ湯浴みもしたいだろうし。」
「は、はい、分かりました。良かったですね、次の村では宿に止まれますよ。」
最後の部分は隣にいるルチアに話しかけるハイル。
メルヒルはメルヒルで
「(宿では男部屋と女部屋で別れる。そこで女部屋に押し入って、俺の手技と舌技で…それまでにこれが直れば、二人並べて後ろから交互にぶち込んでやるんだけど…)」
などと考えていた。
「(匂い袋の効果もあるとはいえ、色欲の塊だなメルヒルは。俺たちインキュバスだって、もっと理性的だぞ。そうだ…)」
〘ヨハンセン様、リルベル様。ハイルです。以前お願いしたようにメルヒルのペニス元に戻す準備をしておいてください。〙
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