「その教育の結果、獣人達の知識の習得や自我が目覚めてゲリラになったという事か。」
ゆっくりと話していく。
「反国家教育を行なっていないというが、結果はゲリラになった事は間違いない事実。」
次にムラノは別の写真を並べ始めた。どれも破壊された街、ケガをした街の住民であった。
「これは先日の大規模テロの被害写真です。多数の死傷者が出ている。この実行犯が先程のユウナ、レノン、ミナト、スズナの4匹の獣人でした。この4匹の獣人の飼い主登録は、今でもリズベットあなたです。」
さらに、ムラノが差し出した書類。それはリズベットのコーナー家からの破門状であった。
「テロの首謀者であるとして、あなたはコーナー家から既に破門されています。」
リズベットの顔が青ざめていく。
元々コーナー家もリズベットのことを疎ましく思っていたのだ。
「以上で取り調べを終わります。あなたが、否認をしていても、検察はこの証拠、及びコーナー家の破門状で十分立件可能と判断しています。このまま否認を続けると裁判官への印象が悪くなるだけと思いますが…」
ムラノが取り調べ室から出ていくと看守が再びリズベットを牢まで連れていく。看守はわざと手枷、腰縄を外さずにリズベットを牢に戻した。
「あなたの裁判は、明日行われる事が決まりました。それまで牢の中で犯した罪を反省するんだな。」
その後、食事としてパンとスープか運ばれる。スプーンが置かれているが腰縄で手の動きが制限されているリズベットにはスプーンを取っても口まで運べないし、尿意を感じてるが服や下着を脱ぐことも出来そうになかった。
【お待たせしました。】
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