「リズベット・コーナーで間違いないな。」
警察官のクロダは、リズベットに確認をする。逮捕状を確認すると素直に応じるリズベットだった。
「5月14日 15:16分 リズベット・コーナーを獣人国家樹立を計画し、国の秩序を破壊しよう企てた国家転覆罪の容疑で逮捕する。」クロダは、リズベットの両手に手枷を嵌める。
国家転覆罪、死刑制度のないこの国で最も重い奴隷刑が適用される犯罪である。奴隷刑とは人権を剥奪されて強制労働や拷問により、生きている方が辛いと自死を選ぶ者がいるほど辛い刑であった。その為に、奴隷は一切の自由がなく常に管理されて、ただ死なないように生かされている状態になる。
逮捕理由を聞かされている背後で、麻酔銃を使用して獣人達が次々と捕獲されていった。
獣人達を何故?と叫ぶリズベットをクロダともう1人の警官が腕を掴み護送車に乗せていく。
中央警察署に併設された拘置所につくとリズベットは、そのまま地下の検査室に連れて行かれた。
「本日、逮捕したリズベット・コーナーを引き渡します。」
警察官のクロダから拘置所の看守らしき制服の男にリズベットは引き渡しがされた。
今度は係官の看守から質問される。
「リズベット・コーナー 21歳 で間違いないな?」と確認される。
そして再度、罪状を読み上げられて裁判まで身柄の拘束をされる事を説明された。
「これから、あなたを収容するにあたって身体検査を行います。危険物品や違反物品の持ち込みを防ぎ、拘置所の秩序を守るためです。」
身体検査は、指紋の採取から始まった。すべての指の指紋と掌紋の採取も行われた。その後、唾液の採取が行われてDNAの採取まで行われる。
「次に、すべての服を脱いで全裸になりなさい。」突然の宣告に躊躇するリズベット。手枷は恥ずされたが、大柄な男の係官が数人、扉の近辺に立ち脱走の防止をしている。
「遅い!危険物の持ち込みがないか、身体の中まで検査をするためだ。」と係官の声が飛ぶ。
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