這いつくばる拓也を放置し、ラブホへやってきた2人。
ラブホは特権者であれば無料で利用することができ、滞在時間も自由だ。
ベッドへ腰かけた堂島はイライラしながら服を脱ぎ捨て、ベッドに腰かける。
堂島「あー、まだムカつくわ。俺がこれからハメる女の足止めしようとするなんて、あいつマジで身分の違い分かってねえ。七瀬ちゃんが止めてなかったら自宅謹慎どころか、ボコボコにして退学させてたかもしれねえよ」
身分の違いを理由に腹を立てる堂島の姿は王そのもの。
拓也と堂島では、中世の王と平民くらいに身分が隔てられているのだ。
そして堂島の身体も王に相応しいものだった。
厚い胸板に浅黒く日焼けした肌。
触るとはじき返されそうになる筋肉に、股間にそそり立つ巨根。
メスでは絶対に敵わないと本能で理解できてしまう。
いや、例えオスであったとしても目の前の男子に抗える者は殆どいないだろう。
堂島「さっきのアイツの姿、よく目に焼き付けたか?お前の男は強い相手には土下座するしかない負け犬だ。しかもそこまでして結局七瀬ちゃん一人守れない。粗チンと付き合うっていうのはそういうことなんだよ」
この世の摂理を説くように、巨根と粗チンの格の違いを説明される。
しかし堂島が言うと、不思議なくらい説得力があった。
堂島「おら、さっさと服脱いで自己紹介しろ。学生証持って片手でピースな。足もしっかり広げてこれからハメられますってアピールしろ」
スマホを構えるとレンズを亜津紗に向ける。
堂島のスマホにはこれまで抱いてきた女たちの動画がコレクションされており、亜津紗もこれからコレクションに加えられるのだ。
堂島「あと彼氏への決別宣言も忘れずにな。俺が見てる時は当然として、見てない時でもアイツに指一本でも触れさせたらアイツ殺すからな」
あまりの威圧にすくんでしまう亜津紗。
ただこの男なら本当にやるかもしれないと思ってしまう。
目が笑っていないからだ。
堂島「それから、今日ハメた後に貞操帯付けっからな。俺しか外せないやつ。これでセックスはおろかオナニーもできないから、従順なメスとして精々俺の機嫌を損ねないようにな」
自分が蝕まれていくのを亜津紗は感じた。
もうこの男からは逃げられない。
できるのは、彼の機嫌を損ねないよう、媚びへつらって生活することだけだ。
堂島「分かったか?返事しろ」
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