「………っ!、っはぁ」
胸を這うように揉み回され、梨乃は息を詰める。押し殺すように小さな吐息をこぼし、確かに少しずつ快感が引き出されていた。
(ビクビクしてる……これって先生が興奮してるってこと、なの?でも男の人は仕方ないって言ってたから、私だからってわけじゃなくて、男の人の自然現象なのかも…)
自分の身体に欲情したなど、気づきもしない梨乃は次第に緩んだ手の動きに合わせ、瞼が落ちていった。
朝、ぎゅっと抱きしめられた力に、梨乃はうっすらと目を開ける。朝から鈴木先生の顔が間近にあり、ぼんやりしていた頭が一気に目が覚める。叫びそうになるところ、先生の唇に口を塞がれ、梨乃は甘い口付けに一気に体の力が抜けてしまう。
少し長いキスが終わると、梨乃は朝から真っ赤な顔をして小さな声で、先生に挨拶をした。
「お……おはようございます、鈴木先生。」
憧れを抱いた先生の直樹の姿は、いつもの姿と違ってあまりに色気が溢れていて、梨乃は視線を合わせることができなかった。
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