『では、バスルームの方へ移動しよう。
そうそう、先程スカートを捲って見せてもらった時に、ちらッと見えたのだが、そのぉ、下の毛が濃いようなのでハサミも持って行こうか。』
真奈美に声を掛けた様な、独り言のような、少し恥ずかしさを押し込めた様な言い方に、我ながら恥ずかしくなってしまう。
上半身はブラウスのままでいいから、下着を脱いでバスタブの縁に腰を掛けて、足を開いてと言いながら、
私は、ズボンの裾を捲り、靴下を脱ぐ。
ネクタイを緩め、シャツ姿で真奈美の待つバスルームへ。
なんだかとても場違いの格好だと、笑ってしまう。
本来は、裸で入るべき所なのに。
『ちょっと、提案があるのだがいいかね?
この後の予定もないし、早坂君もないだろう?
バスルームに服を着て入って陰毛を剃るだけというのは、ちょっと、私には恥ずかしい。
勿論、剃ってもらう早坂君の方が恥ずかしいのはわかっているのだがね。
そこでだ、どうだろう?
一緒に風呂に入ってくれないかね?
一緒に風呂に入りながら、身体を洗って、その流れで下の毛を処理するというのはどうだろうか?』
本当は、真奈美が恥ずかしがる姿を見ながら剃って見たかったのだが、私が恥ずかしいからと真奈美を思いやった。
二人の間に流れる緊張感を少しでも和らげたい、それだけだった。
当然、拒否してくるだろうと思った。
その時は、冗談だよと笑ってやり過ごすつもりだったし、緊張感も薄らいでいるはずだから。
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