『そんなに気にすることはない。
会場までは私がエスコートをするが、中に入れば、私の傍に居てもいいし、自由に会場内を歩き回っていても構わない。
私のメンツをつぶすとか、そんな事も考えなくていい。
大体、私自体が、余り乗る気ではないのだから。
しかし、業界内での付き合いもあるからね。
年に数回、こんな集まりがあるんだが、パートナーを毎回違う女性を連れてくる人もいるし。
その時々で、パーティーの趣旨も違うからね。
今回のパーティーはちょっと、悪趣味だと思っているが、先程も言ったように付き合いだからしょうがない。
そんなパーティーに早坂君を連れて行くのは非常に心苦しいが、宜しく頼むよ。
だから、早坂君の意に沿わないような要求や、行為には頑として拒否してもらって構わない。
私達、社長だとか会長などと呼ばれてる、いけ好かない奴らの、遊びなのだから。
だから、自由にというのは、文字通り、自由にしてくれればいい。
正解も不正解もないし、私の業界内の立場など考える必要もないからね。』
真奈美からの質問に率直に答えた。
さて、剃毛だが、どうしたものか。
部屋の中がいいのか、それともバスルームの方がいいのか。
『部屋の方が良いかい?明るさも調節できるが。
それともバスルームの方が、いいかね?』
部屋の中に入り、飲み物を用意しながら真奈美に尋ねる。
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