(やっと、自分から踏み出したようだね、真奈美。)
心の中で喝采を叫びながら、表情を崩さないで
『社員の私生活をとやかく言うつもりはない、きちんと社会人としての責務さえ果たしてくれればね。
だから、今回は早坂君に白羽の矢を立てた。
私にとって、誰だか知らないが写真を送られてきた事は、渡りに船だったよ。
言っておくが、写真が送られてきたから決めたんじゃない。
最初に早坂君を推したいと思っていたところに、写真が送られてきて君なら大丈夫だろうと確信したんだ。
そこは勘違いしないで欲しい。
で、剃毛の件だが私で、良いのかね?
剃った事があるのは、自分の髭位なのだが。
そうか、わかった。
下見が終わったら、ここのホテルに部屋を取ってあるから、そこでいいかね?
シェービングクリームと剃刀で、大丈夫かな。
あと何か、必要なものがあれば、ホテル側に伝えて持ってきてもらえばいいから。』
思った通りに、陰毛の処理を申し出てきた事に、ほくそ笑んだ。
真面目な性格と、一生懸命さが取り柄の彼女ならではの対応だったといえる。
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