あり得ない事が起こっていた。
見知らぬ男性と、そう…間違って送られてきたメールに返信しただけだったのに、いつの間にか私はその男性の言葉に乗せられてメールに記された指示通りの行動をとってしまっている。
「うそっ…信じられない…。こんなに濡らしちゃうなんて…。」
行動そのものよりも身体の変化に驚きを隠せない。
触りもしていないうちから下着を汚すほどに濡らしてしまうなどということは、昔付きあっている男性と行為に及んでもそんなに濡れる事はなかったのだから…。
「日常に…アブノーマルな時間…?」
送られてきたメールを読むと、普段メールでは綴る事も目にする事もないような文字が並び、それに視線を這わせているだけで鼓動の高鳴りを感じてしまう。
≪アブノーマルって…そうですね…確かにアブノーマルなのかもしれませんね…。≫
そこまで打った時に送られてきたメールの言葉が私の背中を押していたのかもしれない。
「そうよ…。嫌になったらメールしなければいいだけ…。危ない事なんて何もないよ…。」
≪もう…常識からは…外れています…。
公園の駐車場に停めた車の中で…スカートを捲り上げて…。ストッキングを破いて…。下着の中に指を入れてしまうなんて…。
そんなの普通じゃありませんよね…?≫
メールを返信すると、再び送られてきたメールを読む。そう…初めの指示通りにスカートの中、下着の中に指を差し込んだままの姿で…。
「無理矢理むしり取り…私のパンティの匂いを…!?」
そんな文字を読み進めると無意識にでも頭の中にそんな姿が思い浮かんでしまう。
抵抗する力を何とも思わずに無理矢理に下着をむしり取られ、ベッタリと蜜のついたパンティのクロッチを鼻先に押しつけて恥ずかしく濡らしてしまった香りを嗅がれてしまう…。
「あぁ…イヤァ…恥ずかしいから匂いなんて…ダメ…。」
妄想に呼応するように心の声が口から零れ落ちる。
その言葉が耳から脳に戻り、更なる羞恥をもたらしている。
≪私の心の中に…牝としての本能が…?
そんなんでしょうか…私にはわかりません…。≫
短く返信すると改めてメールに視線を落とし…。
「牡の本能に…?無茶苦茶にって…どんな風にされちゃうんだろう…。」
いたってノーマルな彼しか知らない私にとって、その言葉だけでも未知の世界の話。
そこに興味がないわけではないのだろうが、それを意識した事などはなかった。
「あぁ…脚を開くなんて…。ダメだよ…こんなに開いちゃったら…車の横を誰か通ったら…こんなに恥ずかしい姿…見られちゃうよ…。」
メールの指示通りに脚を開き、破かれたストッキングの中に手を忍ばせて下着を掻き分けるように押し退けると蜜を吐き出す穴の中へ指を沈めていく…。
「あっ…ダメっ…こんなに…あぁ…こんなに深く…。」
沈めた指先で掻き廻すように刺激すると、次々に蜜を滴らせながら感じたこともないような快楽が襲いかかってくる。
「あっ…あっ…ダメっ…こんなとこで…あぁ…イヤァ…恥ずかしい…。」
車内にはクチュクチュと卑猥な水音が響き渡り、発情した牝の香りが漂ってくる。
「こんなに…濡らしちゃうなんて…。」
快楽の途中、肩で息をするほどに呼吸を乱し、下半身から抜き取られた指先を見ると…。
≪パンティを無理矢理むしり取られて…汚してしまったパンティの匂いを嗅がれる事を…想像して…指を奥まで沈めて…掻き廻しました…。
クチュクチュと…音が聞こえて…牝の香りが車内に…。≫
メールを返信すると目の前にベッタリと蜜を纏った指先が…。
震える指先をゆっくりと口の前に…。
「凄い濡れてる…こんなに光って…。イヤらしい香り…これが…牝の香りなのかな…。」
自らの秘部を掻き廻して汚れた指先を恐る恐る突き出した舌先で舐め…。
淫靡な香りと味覚が私を狂わせ始めると、口の中へ指先を沈めて、舌を絡めるように指先をしゃぶりながら…。
≪私の指は…私の愛液で…べっとりと汚れていました…。
舌先で少しだけ舐めたら…イヤらしい香りと…恥ずかしい味が…。
今…口の中に差し込んで…舌を絡めるように舐めながら…メールしてます…。≫
あり得ない事が起きているとはわかっていた。
それでも恥ずかしい事を命令される快楽に溺れ始めてしまった私は、命令通りに行動し、ありのままを報告する事を拒否することができなくなっていた。
≪男の人の…本能に突き動かされたり…無茶苦茶に…されてみたいのかも…。でも…ちょっと怖いけど…勇気を出して…踏み出してみても…いいかなって…。≫
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