自宅のリビング、いつの間にか眠りに落ちた私は開いたままの窓から入り込む夜更けの冷たい風で目覚める。
「えっ…?ここは…。」
意図せぬ眠りから目覚めた私は、ここがどこなのか何故ここで倒れ込むように眠っていたのか理解できずにいた。
少しずつハッキリと浮かび上がる記憶。
「そうだった…私ったら信じられないほど恥ずかしいことを…。」
窓を閉めカーテンを勢いよく引くと逃げるように寝室へと駆け込み、勢いもそのままにベッドへ潜り込むと頭から布団をかぶり眠りに落ちる。
翌朝、いつものように目覚めた私は、どこか頭痛を感じながら気怠そうに仕度を整え、いつものように会社に向かう。
『昨日の出来事って…夢…?それとも現実…?』
未だ信じられないような心持ちのままデスクに向かうと、昨日の外回りの報告書をまとめ始め、仕事に向かいながらも脳裏には昨日の淫らな行動が消え失せることなく張りついていた…。
『えっ…!?トイレで下着を…!?』
不意にデスクの上に置いたスマホが震え、何故か焦ったように手に取ると、どこかで後ろめたさを感じるように、その場を立ち上がりオフィスを出ると外のフロアでメールを確認する。
『しっ…仕事中も…ノーパン…ノーブラで…!?』
りせいが勝れば確実に拒否するであろう指示に、何故か身体は芯が熱く昂るような反応を見せてしまう。
身体が意志を支配するかのようにトイレに脚を向けさせる。
『うそっ…仕事中も下着を着けないなんて…。昨日のことは…やっぱり夢なんかじゃなかったの…?』
夢見心地な気持ちはメールの受信によって、明らかに現実のものだと思い知らされる。
『みんな…それぞれに…人には言えない…性癖を…隠して…悶々と…?』
私だけが異常なのではなく、周りの誰もが人それぞれに独特の性癖を持ち合わせている。
そんな言葉を素直に呑み込んでしまう私は、既に開花し始めた露出の虜に堕とされてしまったのか…。
『みんなにも…性癖があるのなら…私にも…変わった感性が有ったって…おかしくないよね…。』
メールの言葉を鵜呑みにして、メールの言葉に従うように、トイレの個室の中で事務服を脱ぎ始める。
スカートを脱ぎパンストを脱ぎ去るとベストとブラウスを脱ぎ、ブラとパンティだけの姿に…。
『あぁ…私…会社のトイレで…下着姿になるなんて…。
このあと…メールの指示通りに…ブラとパンティを脱いだら…。
一度…ここで…全裸に…?』
誰も見ていないとは言っても、ここは会社のトイレであり淫らな行いのための場所ではない。
普通ならここで全裸になることなどあり得ない場所…そこで私はこれから…。
『脱いじゃう…のね…?会社のトイレで…全部…。
ブラと…パンティを脱いで…全裸になって…制服を着て…仕事をするの…。』
背中に回した両手がブラを外し、そのまま腰まで降りた両手はパンティをスルスルと下ろしていく。
『あぁ…脱いじゃった…かいしゃのトイレで…私…全裸で立ってる…。』
あり得ない行為に身体中が熱く火照るような感覚。
乱されていく理性は既に私を止めることができなくなっていた。
便座カバーの上に制服とストッキング、ブラとパンティを無造作に放り出した様を全裸の脚が映り込むように写真を撮る…。
≪おはようございます…。
会社に出勤しています。今日は外回りの予定はなく、昨日までの営業報告をまとめるつもりでした…。
今日の下着…脱いで撮影しました。
今日は白の下着…セクシーでも何でもありませんが…脱いで仕事をすると思うと…。≫
思わず股間を擦りたくなる衝動を抑えながら、ブラウスとスカート、ベストを身に纏い、ブラとパンティ、ストッキングを丸めてベストのポケットへしまう。
トイレの個室を出ると洗面台の鏡が目に入る。
『ホントだ…。いつもと何か違うみたい…。』
メールの言葉通りに血色の良い顔色で、どこか吹っ切れたような穏やかな表情でメールを送信する…。
≪皆がそれぞれに性癖を隠している…。そう思うと私の感覚も…何でもない普通のことに思えてしまいますね…。
ブラとパンティを着けていないだけ…それが私の日常…。
もしかしたら…他の女性にも…私と同じように下着を着けていない方が居るのかも…。
そんな風に考えてしまいます…。≫
そのまま仕事場へ戻り、仕事に集中しながらも、心ここにあらず…。そんなフワフワした感覚のまま仕事をこなす…。
トイレに立つ度にノーパンであることを再確認し、もし誰かに知られてしまったらと思うと尚更気持ちの昂りを感じてしまう…。
一日は目まぐるしく過ぎていき、時計の針は17時を過ぎていた…。
「お疲れさまでした…お先に失礼します…。」
報告書を上司に提出すると、待ち焦がれたかのように心を躍らせながら会社を出る。
そこから間もなくのカフェに一人は居ると、紅茶を口に運びながらメールを…。
≪先程退社しました。今は近くのカフェにいます。≫
退社後の買い物…。今日はどこに行くのだろう…。
きっとただの買い物ではないだろう事は理解していた。
そこにどんな辱めが待ち構えているのか…。
メールを送り終えると次第に高鳴る鼓動は、確実に私を昂らせていく…。
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