「ええっ!?うそっ…!なにコレ…!?」
メールの指示に従い初めてベランダで淫らな行為に及ぶ私は戸惑いが隠しきれない。
やめるべきか…やらざるべきか…。
そんな戸惑いではなく、あり得ないほどの快楽に襲われる戸惑い…。
人に見せるものでもなく、行為そのものは秘められているべきはずの恥ずべき行為だと考えていた。
それを見知らぬ相手からの指示に素直に従ってしまう自分自身をも信じられない想いもあるというのに、その指示に従ってしまえば今まで感じ得なかった快楽を味わうことができる戸惑い…。
「うそっ…やだっ…こんなに恥ずかしいのに…なんでこんなに気持ちいいの…!?」
スカートを捲り上げて股間を弄りながら、乳房さえ露わに晒して乳首を摘まみ上げるその行為に、膝はガクガクと震え、全身がビクビクと跳ね上がる…。
「ホント…。ホントだった…。この刺激…初めて感じる刺激…アソコが…オマンコが…キュンキュンしちゃう…。」
真下を歩く男性を眺めながらベランダに立ったままで為される自慰に身体はもちろん心まで翻弄されていく…。
「あぁ…ダメっ…私…あぁ…私…逝っちゃう…こんなところで逝っちゃう…。
やだっ…ダメ…ダメ…あぁ…堕ちる…堕ちる…怖い…あぁ…。」
全身を痙攣させるようにベランダに崩れ落ちる。
肩で息をしながら立ち上がることもできないままに、どれほどの時間が流れたのかもわからなかった。
ようやく這うように部屋に戻ると、ベランダの床に落ちたままのスマホを拾い上げる。
「メール…来てた…。」
それすら気づかないほどに快楽に没頭していた自分を信じられない想いで見つめ直す…。
「どうしよう…あんなに気持ちよくなるなんて…。
頭の中…真っ白だった…。メールで…言われた通り…だった…。」
朦朧とする意識の中、ぼやけた視界にスマホの文章を捉える。その文字達はどれも私を辱め貶めようとするような卑猥な言葉ばかり。
本来なら敬遠し嫌悪を表すような言葉達に、今はその文字達が愛しさすら感じてしまう。
「見せたい…見られたい…。まさか私にそんな願望があったなんて…。」
信じられないながらもメールの言葉に反論するところはどこにもなかった。
全て頷ける事ばかり…。
≪貴方がどこのどなたかわかりませんが…貴方の言葉の通り…私の中にはもう一人の淫らな私が居るのかも…。
それは…私にすらわからない
…。
でも…貴方の言葉の通りに行動すると…今まで知らなかった感覚を得る事が…それは紛れもない事実…。
今日は色々な事があり…さすがに体力が…。
おやすみなさい…。≫
そこまで綴るのが精一杯で、メールを送信するとそのままの姿で床に崩れ落ちるように眠りにつく…
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