ランジェリーショップでの出来事を思い出しながらメールを打つ私は、再び…もちろんこのすぐあとでも、またランジェリーショップへ行けと言われるのを期待していたのかもしれない。
そんな私自身でも気づかないような欲求が私の中に芽生え始めていたなんて…。
『また行けと言われちゃうかな…?』
メールが届くまでの僅かな時間を実際の時間以上に長く感じてしまう。
『あっ…来た…。』
そう…私はメールを待っていた。明らかに次の指示を待っていたに違いない。
でなければ、スマホが震えた瞬間にドキドキするはずなんてないのだから…。
高鳴る鼓動を感じながらメールに目を通す私。
『またあのお店に…。あの男性店員さんに…また…。』
汚してしまった下着を確認されて弄られていた光景をおもいだすと、買ったばかりの下着にも次第に染みが拡がってしまう。
再びあの男性店員に、今日以上の際どい指示をもらい、更に恥ずかしい姿を晒してしまうのかと思うと心と身体は昂りを隠せない。
しかしそれは今ではない…少し意気消沈したのも束の間、これから帰宅するまでの指示は…。
『ノーパン…!?』
下着を着けずに街を歩いたことなど無い私はその文字を見ただけでドキドキが加速していく。
しかも指示はそれだけにとどまらず…。
『ブラも外してブラウスだけで…!?』
無意識に上着の下のブラウスに視線を落とす。
そこにあったものは、透けにくい素材のものではなく、純白の心持ち薄めの若干は透けてしまう素材のもの。
『このブラウスでブラを外したら…。』
妄想だけでも恥ずかしさが込み上げてくる。
しかもキョロキョロせずに堂々としていろと…。
恥ずかしい…。あり得ない…。
そんな想いが逆に私の昂りを導いていく。
メールに目を通すと駅へ向かい、改札を抜けると真っ直ぐにトイレに入った。
『パンティ…脱がないと…いけないんだよね…。』
心の中で呟くと意を決したようにスカートを捲り上げて横の紐を左右、震えた指先で解いて布切れと化した下着を取り去り、スカートを元に戻す。
スカートで隠れているとは言っても、心なしか風通しの良い感じの股間に危うさを感じる。
『ブラも…外さなきゃ…。』
上着を脱ぎブラウスを脱ぎ去ると、サイズの合ったブラであっても丸くふくよかな膨らみをはみ出させる乳房を覆った薄いピンクのブラが視界に飛び込み…。
『ブラも外して…パンティも…脱いで…。気づかれたら…誰かに気づかれちゃったら…。』
恥ずかしくあり得ない行動に躊躇いと言うものよりも興味を膨らませるような感覚と共に、無防備な股間が熱い湿り気を感じる。
背中に回した細い腕が慣れた手つきでホックを外すと、締めつけを失ったふたつの膨らみは更にそのボリュームを増したかのように膨らみ…。
『ブラも外しちゃった…コレで上着を着られないなんて…。』
ブラウスを元通りに着ると片手に鞄と上着を掛けて個室を出ようとしたとき…。
『あっ…何も言われなかったけど…やっぱり…。』
鞄の中から今脱ぎ去ったばかりのブラとパンティを取り出すと、便器の蓋の上に無造作に並べて写真を撮ると…。
≪今…駅のトイレでブラとパンティを脱ぎました…。コートは持って来てないので…上着を手に持って電車に乗ります…。
1時間も掛からずに帰宅できると思います…。≫
撮った写真を添えてメールを送ると個室を出る。
ちょうど誰もいないタイミング。洗面台の鏡に映る自分の姿に唖然としてしまう…。
『こん…なに…?』
下半身は覗かれない限りわからないとは言っても、目の前に立つ自分自身はあり得ないほどに胸の存在を誇張しているように見えた。
心持ち透けるかもと思っていたブラウスは乳房に張りつくようにその形を露わにし、それほど濃くはない頂すらその存在を誇らしげに浮かび上がらせている。
『誰かに見られたら…ノーブラってバレちゃう…。
このブラウス…こんなに身体に張りつくんだっけ…?』
普段は何気なく身に着けているブラウスだからか気にしたこともなかったが、改めて自分自身の姿を見るとそのイヤらしさに気づく…。
『どうしよう…でも…命令だから…。』
脚が震えているのがわかる。
それでも帰宅後に報告と言われている為に早く帰宅しなければと言う使命感だけで脚を動かす。
周りを見る余裕など無かった。
軽く俯いたまま視線も上げずにホームに立ち、電車に乗り込んでも周りを見る事もできないままに駅を通過していく。
『もう誰かに気づかれちゃってるかな…。恥ずかしくて周りを見られないよ…。』
そう思いながらも私に向けられる視線を感じてみたい気持ちも心のどこかに存在し、時折俯いたまま落とした視線を左右に動かしてみる…。
その視線は確実に何人かの好奇な眼差しを確認しながら…。
≪今…帰宅しました…。まだ手と脚の震えが治まらない…。
ノーブラ…ノーパン…初めての経験で…今まで感じたこともないようなドキドキ…でした…。
怖かったけど周りを少し見てみたら…。
何人かな…二人か…三人…私の胸元をニヤニヤしながら見てる男の人が…。
でも気づかない振りで…そのまま…。きっと…ずっと見られていたと思います…。≫
慌てて逃げ込むように帰宅した私は、いつもなら灯りをつける前にカーテンを引くのも忘れて、レースのカーテン越しに部屋の明かりがベランダに溢れている事を気にすることなくメールを送信する。
【お待ちしていました。
そうですねです何かバラされたくない証拠を示されて受ける指示の方が、自分自身への言い訳にもなりそうですから…。
もちろん…誰かと関係を持たされるのも大丈夫です。
誘惑するみたいに露出させられ結果関係を持ってしまうとか…。
そのお相手は知り合いでも見知らぬ他人でもどちらでも大丈夫です。】
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