「そんなこともないさ。
ま、まぁ…仕事はちょっと軌道に乗って着てて調子は良いけどね…。」
嘘ではなかった。
しかし、その仕事の調子がいいこと自体が、プライベートの充実からきていることが真実。
そして、プライベートの充実を与えてくれるのが、真生なのだ。
妻に隠れて及んでいる行為は決して許されるものではない。
しかし、その行為こそが今の夫婦関係を良好寄りに保てている理由なのかもしれないのだ。
男は意地でも隠そう、としているわけではない。
心のどこかで、終わり…の予感もあるのだ。
しかしそれを求めている。
虜…、幼い少女を篭絡し、自分好みに躾ける…そんな快感と興奮の虜になっているのかもしれない。
苦しい言い訳に、さほど疑問を感じる様子もなく家を出る妻。
年齢的にも、何かできるような歳でもなければ、容姿がそれほど際立っているわけでもないことが幸いしているのかもしれない。
そして、図ったかのように妻が外出してさほど時間も経っていないにもかかわらずやってくるのは。
「真生ちゃん…随分早かったね…。
お父さんたちは特に心配していなかったのかい…?」
扉を開く。
そして視界に飛び込む真生…少女…。
男の声は、妻を見送るときの倍以上に弾んでいるように聞こえた。
特に大事になっていないことは、ちゃんと真生が約束を守っているということだろう。
しかし、直接真生の口から、両親…いや、佐藤の様子を聞きたかったのだ。
「まぁ、入りなよ。
うん…、暑いだろうと思って、涼しくして置いたよ?」
前回伝えた内容をちゃんと実行するように、想像以上に無防備に近い服装の真生。
頻繁に顔を合わすことができないだけに、その表情…四肢…を目の当たりにするだけで股間が熱くなる。
「さぁ、とりあえずこれでも飲んで落ち着いたらいいよ?」
グラスに注がれた麦茶。
テーブルに置けばまるでゴングでも鳴らすように、大きな氷が音を立てて崩れる。
「そうだなぁ…。
お勉強には先ず復習が大事だよね…?
真生ちゃんが前の勉強をどれだけちゃんと覚えているか…確認してみようかな…?」
脇に据えられているのは例の「奉仕と女の礼儀」の書籍。
「なんでもいいよ?
前回覚えたことや、できるようになったことを言ったり、したり、できるかな…?」
その時の光景を思い起こさせるように、男はソファにゆっくり腰を下ろし、その膝を大きく開いて見せる。
真生の気持ちの在り処、そして勉学と勘違いしているかもしれないがそれでもなお、行為を求めているのか否かを確認するように。
【ありがとうございます。
付き合っている…という感覚はありませんね。
私は私で、貴女の返事を心待ちにしていますし、良い思いをしているということにほかなりません。
上手く描けているかどうかはわかりませんが、貴女が求めている物を意識はしています。
嬉しいですね…。
特に気に召したシーンなどあれば、都度教えてもらえると励みになります。
都合よく、卑しく、裏切り…騙し…、リスクなんてないかのように堂々と振る舞う。
汚れるのは指ですか…下着ですか…?
マゾ気質なのか、寝取られ気質のようなものなのか…。
貴女に惹かれるばかりです。】
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