「いや…今日は営業でこの辺を回って…会社に戻らず帰ろうかと思ってね…それにしてもホントにびっくりしたよ…」
弥生と会うのは2度目…とは言っても前回会った時は挨拶程度しかしていない…こうして話をするのは殆ど初めといえる。
以前からの知り合いだったかのような気さくな話し方…物怖じしないというか…人懐っこいというか…こういう外交的な所は父親譲りかもしれないと思った。
「お父さんぎモテたかって?お母さんがそう言ってたのかい?」
ふと吉田の胸に苦い思い出が蘇る…
弥生のは母親は、吉田たちの後輩で、入学当初から「可愛い」と評判になったほど…そんな彼女に目をつけた弥生の父親(名前を決めてください)がいつもの調子で声をかけ付き合ったのだった。
弥生のは母親も弥生と同じように気さくで彼氏の友達てある吉田に対して何かと気を配ってくれ、友達の彼女であるにも関わらず密かに恋心を抱いていた。
だが弥生の父親は彼女と付き合いながらも他の女の子にも手を出していたのだ。
吉田はそれを苦々しく思っていた事を思い出していた。
「僕とは違って弥生ちゃんのお父さんは今でもスラッとして格好いいだろ?まぁ当然というか…けっこうモテてたよね…ても…どうしてそんなことが気になるの?」
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