放課後、マンガ研究会部室にて。
一輝「澪ちゃんとキスしたい。」
リューヤ「なんだよ突然。
そりゃオレだってしたいけど。」
ケンジ「澪ちゃんが催眠術にかかってる時に、って事?
そりゃ出来るだろうけど、澪ちゃんもファーストキスまだなんじゃ……。
男性と付き合った事無いって言ってたよね。」
澪のファーストキスを奪うという事に躊躇いを見せる3人。
だが一輝は食い下がる。
一輝「パパとキスした事あるって言ってた。」
リューヤ「まあ確かに、俺達みたいなキモデブのアニメオタクが、まともな女の子とファーストキス出来る機会なんて訪れないだろうな。」
一輝「なにより大好きな澪ちゃんとキスがしたい。」
ケンジ「パパとキスした事あるなら……澪ちゃんのファーストキスを奪う事にはならないか。」
3人が自分の欲望に負けた頃、澪が部室にやって来る。
一輝「ねぇねぇ澪ちゃん、明日ヒマ?
もし良かったら4人で映画見に行かない?」
一輝(あぁ、なんて可憐な唇なんだ……。
もうすぐあの唇にボクの唇が……。)
ケンジ「SPY×FAMILYだろ?
明日新作公開だもんな。」
ケンジ(オレも遂に女の子とファーストキス……。
しかも相手は大好きな澪ちゃんと……。)
3人はさりげなさを装いながら、しきりに澪の唇をチラチラと盗み見する。
いつも通りアニメの話題で盛り上がりながら時が過ぎていき、そして遂に一輝が緊張した面持ちで澪に催眠術をかける。
一輝「澪ちゃん、キス待ち顔をしなさい。
今から君は大好きな男性とファ……ファーストキスをするんだよ。
綺麗な夜景の見える高台で、素敵な男性と向き合ってる姿を想像しながら、キス待ちするんだ。」
3人は緊張しながら澪を囲んでいる。
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